2008-01-01から1年間の記事一覧

永遠と一日通信2

1)修士論文通信 12月10日、私の指導学生は全員、修士論文を提出しました。 2年で修士論文を書こうとしている人は、あと1年ということで、気を引き締めて本格的な準備に入ってください。まあ2年目を目指して、だめなら3年目というのが妥当なかもしれません。 …

代理店

ほんとうは昨日はベルサポートについて書こうとしていた。 光ファイバー契約の電話が掛かってきて、強引に電話による仮契約をさせられそうだったので、私には決められないからと、とりあえず断わったものの、夜とか休日にもかかってきた。その際、いま決めら…

錆びた黄金

前日にニコラス・ローグの映画に触れたので、補足を。テリー・ジョンソンのInsignificanceを、テリー・ジョンソン自身の脚本でニコラス・ローグが映画化した同名の作品(1985)は、日本では『マリリンとアインシュタイン』のタイトルで公開されたようだ。DVDがあ…

Significant

日本テレビの「世界一受けたい授業」(19:56-20:54)で紹介されていたトリック写真のひとつに遠くから見るとマリリン・モンローの写真だが、近くでみるとアインシュタインの顔になるというものを紹介していた。原理は簡単で、マリリン・モンローのピントがぼけ…

永遠と一日通信1

皆様X君へ、実は『リア王』の回のとき、図書館/書庫から借りた本をもっていたので、もし『リア王』の原書を持っていなかったとすると、シェイクスピア関連分野を専門とする院生で、シェイクスピアの原書を持っていないというのは私の経験では初めてなので、…

割れ鍋に割れ蓋

日本英文学会では、来年度の評議員を決める選挙の準備が始まった。各支部から1名の評議員を出してもらい、計7名の評議員で評議員会が構成されるのが新体制なのだが、しかし、今年度は、英文学会の寄附行為(名称が異様かもしれないが、これは学会の「規則を…

盲者の記憶

盲者は映画を含む視覚芸術のなかでは特権的位置を占めている。もちろん、ある意味で、それ以上に、どのような地域、民族、国家の文化であっても、盲者の特権的位置はかわらないように思われる。視力を持たない人間の脆弱さと寄るべなさ、その絶望と悲惨は、…

鳩が出ますよ

ジョン・ウー監督『レッド・クリフ』は、どこからどうみても、ジョン・ウーの映画で、たしかに一定の作家スタイルを確立した点は、すごいといわざるをえない。そしてその作家性のなかに、物語的違和感とか矛盾とか、不透明性を、すべて包み込んでいるとでも…

Younger @ Heart

姉、妹? 映画『ブーリン家の姉妹』のつづき。21日の夕刊をみると、いつものように映画の宣伝が掲載されていて、『ブーリン家の姉妹』も終了するシネコンも多いが、都内でロングランが決定したようで、たしかに、私が見たときも、週日の午後の早い時間帯にも…

年金特別便がキタ〜

本日、年金特別便が届けられた。職場ごとにまとめて配布されるもので、大学の研究室で受け取った。 で、あけてみたら、私は10年くらい前に、つまり現在の職場に就職してから、年金に加入したことになっていて、あとは真っ白。おいおい、この歳になって年金加…

Genesis

昨日、日曜洋画劇場で『スーパーマン・リターンズ』(2006)を放映していた。すでにDVDで見ていたので(ブライアン・シンガーにはXメンの続編を撮ってもらいたかったので、このスーパーマン物は映画館ではなくレンタルしたDVDで見たにすぎない)、テレビでは見な…

グローバル化II

前回は少し怒りすぎたので反省。まあロバートソンの本は、定評のある本で、グローバル化を考えるときの基本文献。参考にさせてもらった部分は多い。また前回のコメントからもわかるように、原著は、きわめて広範囲にわたって、英米圏の人文社会系の言論を渉…

グローバル化

グローバライゼーションについて勉強しようと、関連文献、基本的文献を読み始めた。最初にR.ロバートソンの『グローバリゼーション――地球文化の社会理論』(東京大学出版会1997)。翻訳者はすでに死去している。また以下の記述から、翻訳者の名前は明記しな…

Jacobean @ Heart

『ブーリン家の姉妹』を見に行ったという学生(女性)から聞いた話――彼女の友人(女性)と、映画を見ようということになって、映画を見て楽しい気分になりたいという友人は、『ポニョ』か『パコ』を希望したのだけれども、『ブーリン家の姉妹』をどうしても…

ジャッジII

久しぶりに妹に会った。実は、銀行のキャッシュカードを紛失したみたいで、銀行に届けて、いまカードが届くのを待っているところだと妹に話した。現金を引き出してから、どこへカードをしまったのかわからなくなった。もう年だから、物忘れがひどくなったと…

やっちまったな

本日は、1年生と2年生に映画を通して英文学案内をする第1回めの授業。たんに映画を作品紹介の手段とするのではなく、映画の魅力も語ろうとして、第1回はウィンターボトム監督の『ジュード』と『めぐり逢う大地』(「カスターブリッジの市長」の翻案)を扱い…

森鴎外と日清・日露戦争

本日の日曜版の読書欄に、末延芳晴著『森鴎外と日清・日露戦争』(平凡社)がとりあげられていた。残念ながらこの本は読んでいないし持ってもいないので、この本の評価はできない。この本を書評した評者の文章に疑問を感じたのである。 森鴎外と日清・日露戦…

遅れ人

日曜日、それも連休なのに、大学で働くのはつらい。とはいえ実働2時間30分くらいだったので、きつい仕事ではないのだが。このところほんとうに忙しくて映画館にも行っていない。時間ができたので、帰りに映画館へと、近くのシネコンに立ち寄ることにした。 …

MXMC

私のテレビは恥ずかしいことに12チャンネルしかない。そのためチャンネルの割り当てがすくないので、1NHK3NHK教育4日本放送6TBS8フジテレビ10テレビ朝日12テレビ東京と、NHKの衛星放送2チャンネルで、残り3チャンネルとなる。これまでは埼玉放送とテレビ神…

コード・ブルー

昨日は、フジテレビ系列のドラマ『コード・ブルー』最終回。山下智久、新垣結衣、戸田恵梨香ら、若い俳優たちが頑張っているが、やはりこのドラマの最大の魅力は、おそらく私だけがそう感じているのではなく同じように感じている人は多いと確信するのだが、…

Demolition

本日は、9.11の日なのだが、あれは自作自演であることはまちがいない。いや、そういう本とか、そういうサイトがいくつもあるのだが、たしかにそれらは、とんでも本、とんでもサイトとしかいいようのないものも多いのだが――もちろん、私も、詳しい事情などわ…

大人の絵本

昨日、ホテルに帰って寝る前に、テレビをみていたら、「もしもしピエロ」のCMがみえた。ああ、「もしもしピエロ」――いまでもそのネーミングの由来はわからないが――、なつかしいな。そう、それはかつて全国でも放送されていた(関東圏では埼玉テレビとかTVKだ…

最初の環境破壊(円通寺)

この日、京都は、午後、大雨と雷にたたられた。結局、今年の夏は、日本中、スコールが降っていることが確認されたのだ。やれやれとしかいいようがない。 スコールがあがったあと(つまり大雨が降っても、すぐに止んで青空が出るのだから、まさにスコール)、…

パニック症候群

極度の高所恐怖症ではないのでだが、高いところは苦手である。いやこれは高所恐怖症ともいえないのだが。 午前中、湖のほとりに立っている。すこしゆくと小さな桟橋が見える。雨が降っていたが傘を差して、その桟橋の端まで歩いていった。べつに怖いとも思わ…

温泉

昨日から北海道にいる。昨年の今頃も北海道にいたのだが、毎晩深夜ホテルで、大泉洋が出ているゆるいバラエティー番組をみて、ああ、北海道にいるのだと実感した。とはいえ、昨年、埼玉県の自宅へ帰って最初にみたテレビコマーシャルが大泉洋の出ている缶コ…

坂東眞理子の品格

午後8時からのテレビ朝日の番組〈Qさま〉(本日は、プレッシャーSTUDY)を食事をしながらぼんやりみていたら、インテリ芸人SPと銘打たれた回に、坂東眞理子がゲストに出ていた。こういうバラエティ番組に出るのも珍しいが、難しい問題を積極的に答え…

Potus

はっきりいって映画をみている場合じゃあないくらい追い込まれているものの、まあ映画館で見そびれたので『バンテージポイント』がDVD化されたのを機に、見てみることにした。90分の短い映画だし。 メイキングのところで俳優のひとりが脚本がorganicだと話し…

せいぜいがんばって

鳩との戦いのさなか、『相棒』の再放送をぼんやりみていたら、杉下右京がアメリカで写真の勉強をつづけるという姪に対して「せいぜいがんばってください」と言っていた、 杉下右京の口から発せられると、なんだか皮肉めいて聞こえるが、前後関係からこれはあ…

魔術師の娘ポニョはミランダか?

理由はさだかではないものの、国を追われた魔術師が、とはいえ、魔術師といっても学者というか科学者のような人物が、人間世界から離れて暮らし、娘とふたり暮らしていました。人間を嫌うお父さんと違い、娘のほうは、人間の住む、すばらしい新世界にあこが…

ボリビアから来た少年

1 **様 本日、大学で修士論文の個人面接のあと、時間が余ったので、映画を見に行きました。 銀座テアトルシネマで『敵こそ我が友−−戦犯クラウス・バルビーの3つの人生』*1というドキュメンタリ映画です。7月26日土曜日から公開。監督は、昨年日本で公開…