2010-01-01から1年間の記事一覧

お詫び

11月に裁判員制度に関する記事を掲載したところ、その記事について週刊誌からの取材を受けました。裁判員制度に関する私の見解に、関心をもたれたのかと思ったのですが、要点は、記事の中の表現が誹謗中傷まがいではないかということでした。この点に関して…

トロン・テンペスト

今月見た映画のなかで、映画館内でまわりの人たちが明らかに泣いていると思われる映画はいつくかった。『Space battleship ヤマト』では若い人たちが泣いていたし、『酔いがさめたら家に帰ろう』でも慟哭できる場面もあった。『クレアモントホテル』でも、年…

B47

文林堂の世界の傑作機シリーズは、新シリーズとなってからは、めったに買うこともなくなったのだが(とはいえロシア機のものは珍しいこともあって、たいてい購入しているが)、いま店頭に『ボーイングB47ストラトジェット』(No.142)(2011年1月1日発行とあ…

市民ゲーム

学生などから、映画館に行っても眠ってしまったことを悔やんでると聞かされたとき、映画館に限らず、暗い劇場では、誰でも寝てしまうものだし、じっとしてみていたら、疲れていなくても、あるいはパフォーマンスが面白くなくても、寝てしまうことはよくある…

映画会のまとめ

12月の映画会は無事におわったが、今年一年(正確には2月から)の映画会のあゆみを記録しておく。 とはいえこの一年見た映画は、どれもよい映画だとは思ったが、作品の選択には、偶然の要素のほうが多いので、今年のペスト12ということではない。また全員が…

武士の家計簿

小さな映画館なのだが、そこで私の左に隣に座った夫婦と、通路を挟んで右隣に座った女性が、どちらも私よりも年齢が上なのだが、映画が始まってからも、ポップコーンをぱりぱり、ぼりぼり、むしゃむしゃ食べている。時々バリバリ、がさがさ、ごそごという音…

違法攻撃

あとから知ったのだが、大阪の道頓堀のたこ焼店は、自発的に撤去したようで、行政代執行はしなくてすんだとのことだった。私は大阪のことは全く知らないし、たこ焼店にしても、たんなんる違法占拠なのか、深いわけがあるのか、法的根拠はなくても、同情すべ…

灰皿と傘

灰皿で、テキーラを飲む、聖夜かな海老蔵事件の真相は、闇の中、藪の中、だが、「灰皿でテキーラを飲む/飲ませる」というのは、社会の一部でごく普通に行われている儀式めいたものなのかどうか、全く何も知らないが、儀式ではなかったとしたら、そうした発…

本日の映画2

オリジナルと今回の作品とのちがいは、オリジナルの建物の上下左右にいろいろな建物を付け足したり、あるいは、建物を簡略化してすっきりした形状にしたというよりも、比較的単純な建物の内部をいろいろ作りこんだというべきだろうか。あっさりした単純な建…

本日の映画1

本日は土曜日だけれども大学で用件があり出かける。でかける前から嫌だったし、案の定、後味の悪い結果になった――少なくとも私にとっては。まあむしゃくしゃするので映画をというわけで、東宝シネマズのネットチケット購入した。こうしておけば、途中で気が…

Shakespeare The 

残り少ない人生なので、昔読んだり、読んでいない演劇作品を読むために、ささやかな読書会をしているのだが、自分の本も確認、整理している。 以前、読書会で、シェイクスピアのアダプテーション作品を読んでいたとき、Paula VogelのDesdemonaを扱う回があっ…

Teddy/Eddie

残り少ない人生なので、昔読んだり、読んでいない演劇作品を読むために、ささやかな読書会をしている。参加者が企画を持ち寄るものなので、毎回趣向は違うが、いずれも演劇関係なので、私にとっては有益かつ楽しい。 そうした読書会・研究会のなかでハロルド…

Il

12月6日、日本海での日米共同統合演習にロシア海軍のIl-38哨戒機二機が出現、周回飛行を繰り返し、小松基地から自衛隊機が発進したことを政府は発表。テレ朝で報道ステーションではIl20とIl38が飛来したとのこと。 ちなみに演習を妨害というようは報道もなさ…

親愛なるB 様

拝啓、いかがお過ごしでしょうか。 といっても、お顔を拝見したのは、 一度くらいしかないく、 また私の顔を覚えていらっしゃるとも思えず、 どちらも街で出会っても、相手が認識できないと 思いますから、まあ初対面と同じなので、 はじめましてと申し上げ…

Excitable Image 2

先の11月25日のExcitable Imageでは、ユダヤ人ギャグであって、差別的になっているので、たとえば宇宙人の母親と子供として考えてみる。この母子はどうみても宇宙人なのだが、子供のほうは自分が地球人だと思い込んでいて、母親から、おまえはほんとうは宇宙…

女たらしとしての芸術家の誕生

本日の映画会は、松井久子監督『レオニー』。驚くほどの重厚な歴史映画になっていて、『ユキエ』から『折り梅』へと続く映画製作は、ここにいたって、完成の域に達したのではなかという気がする。アルツハイマー病を扱った『ユキエ』は、感動的だったけれど…

行きずりの映画

忘れないうちに、映画『行きずりの街』の話を。死ぬまでに一度は、志水辰夫の文体で、書いてみたいと思っている。小説を書いたら、ただのものまねだけれども、論文なら、面白のではないか。一生に一度は書いてみたい。私の夢である。この記事も、シミタツと…

Excitable Image

20世紀初頭にヨーロッパで活躍した批評家にエドマンド・ブランデスという人物がいる。いまではあまり読まれていないと思うのだが、当時は絶大な人気と知名度を誇った人物である。そのブランデスが、子供の頃の思い出を書いている。 ある日、エドマンド坊やは…

なぜ学校を休ませない

群馬県桐生市の小学6年生、上村明子さんがいじめを苦に自殺した事件が、まだ尾を引いている。学校長が、その子の親を訪問したというが、いじめの報告については何も語らなかったという。 こういう痛ましい事件が報道されるたびに思うのだが、いじめられてい…

中間選挙

11月2日火曜日はアメリカでは中間選挙の投票日である。正直言って、私は気づいたのは、遅かったのだが、アメリカでは中間選挙も大統領選挙も、国政選挙は、火曜日にするということ、を。 皆が働いている火曜日に投票をする。となると、投票できない人も数多…

ストラヴィンスキー

先週土曜日には新国立劇場で、バレー公演をみたのだが、同じ土曜日には、そのあと映画館にも行ったので、とくに触れなかったのだが、ここで個人的なコメントを。 三本立て公演で、個人的には『火の鳥』が感銘深かった。よく知られている名作バレーだというこ…

命の値段(タナトスの文化)

ホリプロ50周年映画『インシテミル』(中田秀夫監督)は、豪華俳優陣の共演による映画とはいえ、あるいはそれゆえにか、あまり評判はよくないようだが、しかし、予想通りの映画で(ものすごく期待値が高いわけではないかったので)、じゅうぶんに楽しめた。 …

孤児なる証明

映画『冬の小鳥』(ウニー・ルコント監督2009)は、いろいろ考えさせられる映画で、ともかく考えさせられたことを断章として記しておきたい。1 この映画をみて、昨年みた映画『エスター』と『ホースマン』を思い出した。どちらも孤児・養子が重要な位置をし…

聖地

関西における講演のあとの懇親会で、ある先生から、住まいはどちらかと聞かれた。埼玉県和光市と答えたが、よほど関東のことに詳しくない人でないかぎり、和光市といっても、どこにあるのかわからないはずだから、あれこれ説明しなければと構えたところ、あ…

カレーライス

14日木曜日放送の『秘密のケンミンショー』(日本テレビ)で、カレーライスの境界がどこにあるかを決めていた。関西から以西は、カレーライスは牛肉カレーライスが定番で、東日本では豚肉カレーが定番のようだが、どこがその境界線かを調査したのである。 三…

世界の果てで

『世界の果てまでイッテQ! 秋の珍獣祭り2010』3時間スペシャルでは、前宣伝として、「お祭り男・宮川がスペインのトマト祭り&ベルギーの竹馬祭りに参戦」とあり、「"世界一盛り上がるのは何祭り?"では、宮川がスペインのトマト祭りで1時間ひたすらトマトを投…

ニガクリタケ

テレビのワイドショーで、10月2日東京都墨田区の錦糸公園で開かれた「第35回すみだまつり」で毒キノコが交じった疑いのあるパック詰めが販売されたことを紹介していた。同区は3日、販売されたキノコは毒性の強い「ニガクリタケ」だったと発表したが、販売さ…

センサス

1 5年前の国税調査の時には協力しなかった。2005年は郵政民営化が決まった年である。国の基幹である郵便業務を民営化するとは、なんというアホ政府だ。それにねらいは、郵便業務の民営化ではなく、120兆円を超える「かんぽ」資金であったことはいまでは公然…

こぶくろ

1 別にこぶくろに恨みがあるわけでもなんでもなく、ただ、味の素スタディアムでのコンサートと重なってしまっただけのこと。 本日、京王新宿駅から、調布方面でむかったが、味の素スタディアムでコンサートがあるらしく、いつもよりも人が多い。調布駅で橋…

緑の部屋 横浜美術館ドガ展

1 本日は、後期のはじまりの日だが授業がないので、横浜美術館のドガ展を見に行く。以前、このブログにも書いたが、美術の専門家に言われたのは、図録を先に購入して、実物と図録の写真を比べて図録にメモしておくと、あとから思い出すときに大いに役に立つ…