2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

臨場ひどい

先週、批評の復習と称した一文を毎日書いて、その後半で、テレビドラマ『臨場』に触れ、ねこそぎ拾うことが批評の使命であるかのように書いたのだが、そのドラマ、いわゆる職場で男に負けたくないキャリア・ウーマンを扱った物語があって、それをみて私は頭…

感無量

私がいまの大学で助手だった頃、指導教官(当時の名称)であった小津次郎先生が中心となった研究グループが文部省(当時の名称)の科学研究費で購入した本を配架してある研究室の一室を管理していたことがある。 管理といっても正確には、その部屋に重要書類…

オックスフォード・マーダーズ

映画『9』で、N0.9の声がイライジャ・ウッドであることがわかったのは、もちろん彼の出演映画を何本も見ているということもあるのだが、それ以上に、映画『オックスフォード殺人事件』で、彼が主演+ナレーションをしていたからで、その時の印象が強かったか…

No More 映画泥棒

すこし前から気づいていたのだけれど、映画館で上演前に流れる映画盗撮防止キャンペーンの映像「No More映画泥棒」の新作(今回は、さらにStop 違法ダウンロードも付く)に出ている女性、あれってティアラですよね。というか、ネットで調べたのでまちがいな…

麻袋の性は?

『9(Nine)』を見てから、今日で、1週間だが、映画『9』で気になることをひとつ。麻袋の皮膚をもつ9体の人形というか、生命体たちには、性あるいは性器がないことである。これは科学者の魂を転写したのが彼らだから、単性生殖によって生み出されたような…

批評の復習4

(短期集中連載)承前テレビドラマ『臨場』は、横山秀夫原作の警察ドラマで、主演、内野聖陽、共演、松下由樹、渡辺大(渡辺謙の息子で、すでに先週の回で配置換えになりレギュラーから消えたが)――検視官の目から事件を解決してゆくドラマです。 べつにドラ…

美しい友情のはじまり

『パリより愛をこめて』 ジェフリー・リース・マイヤーズは『ヴェルヴェット・ゴールドマイン』以来のファンで、その映画はずっと観続けている。前作『シェルター』(たいした映画ではなかったが、ジョナサン・リース・マイヤーズとジュリアン・ムーアのファンな…

グリーングラス・ゾーン

マット・デーモンが、ボーン物(第2作と、第3作)のスーパーヒーローぶりとはうってかわって、普通の兵隊である点が好感をもているというような評もあったが、いやいやけっこうスーパーヒーローぶり満載である。もちろん『パリよりも愛をこめて』におけるスー…

批評の復習3

(短期集中連載) 文学理論の復習松尾芭蕉の有名な俳句のひとつに 古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音 という有名な一句を材料に、これまで紹介してきた理論による典型的な解釈・分析法をみてきます。 なお、あまりに有名な句なので、それとはべつに、私の知…

批評の復習2

批評の復習2 (短期集中連載)文学理論の復習松尾芭蕉の有名な俳句のひとつに 古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音 という有名な一句を材料に、これまで紹介してきた理論による典型的な解釈・分析法をみてきます。 なお、あまりに有名な句なので、それとはべつ…

批評の復習1

(短期集中連載) 大学の授業での、内容そのものではなく、脱線の部分で話そうとして、話すチャンスがなかったものを、プリントで配ったりしている。ここにその一例を載せようと思う。おちゃらけた話だが、批評理論の確認にとしては有益であると考えている。…

9 lives

5月14日のシルヴァーの落胆から立ち直れないまま、再び、新宿ピカデリーへ。日曜日の午後なので、若い人たちが多い。たしかに金曜日の午前中とは年齢人口が違う。金曜日の午前中は私は若造だったが、今日はシルヴァーである。映画会できている。幹事は観る前…

Walking Shadow

『タイタンの戦い』 3Dの『タイタンの戦い』をみる。まあ、レイ・ハリーハウゼンがプロデュースした『タイタンの戦い』(1981)のリメイクとしてみると、プロデュースそのものもリメイクしているところが面白い。前作でもゼウス役のローレンス・オリヴィエをは…

イカ墨汁

研究会のあと、いつものように宴会に。今回は、前に行った沖縄料理店で。そこでハイライトになるのがイカ墨ヤキソバのはずだった。またメニューを見ると、「イカ墨汁」とある。これって二通りに読めるという研究会メンバーがいて、つまり「イカ墨の汁」か、…

最終定理?

私は数学については全く無知だが、去年か一昨年、フェルマーの最終定理に関する本を読んだことがある。もちろん素人向けの、数式を使わない本で、フェルマーの最終定理の証明がいかにたいへんだったかは書いてあるが、どのように証明されたのかについては、…

女性にやさしい男性のことをフェミストというバカがいまだにいる。使い方間違っているし、古いし。

血:エリザベス(イントロ)小学生を含む、若い男女に混じって、『銀魂』劇場版を立川の映画館でみてきた(立川は私の地元ではない)。たぶん、私が最高齢だったのでは? 人気を反映して前列までほぼ満席状態で、ギャグの受けもいい。全然、すべっていない。…

全員に返信

よく出欠の返事をメールで全員に送信している人がいるが、操作ミスならまだしも、全員に送信するのはおかしいといわれことがある。その時、操作ミスで一人だけに送ってしまうことがあるが、出欠の返事は、全員に出すのがふつうだと思っていた私は、出欠は全…

人見知り教師2

たまたまある同業者と話をすることになって、そのなかでさまざまに語られた他愛ない話題の中に、ふたりは別世界に住んでいることを痛感した話題(正確にいえば私のほうが別世界に住んでいることを痛感した話題)があった。 たとえば、テレビなどで、いろいろ…