ニガクリタケ
テレビのワイドショーで、10月2日東京都墨田区の錦糸公園で開かれた「第35回すみだまつり」で毒キノコが交じった疑いのあるパック詰めが販売されたことを紹介していた。同区は3日、販売されたキノコは毒性の強い「ニガクリタケ」だったと発表したが、販売された4パックのうち、2パックの購入者は不明と発表したが、いまもなお1パックの購入者、未定とのことだった*1。
クリタケとニガクリタケとをテレビで紹介していたが、毒キノコについては何も知らない私も、デェジャヴュあり。そう、映画『クヒオ大佐』(吉田大八監督、2009)だ。
映画の最初のほうで、クリタケに似ているが毒キノコで、食べると死ぬことがあると、科学館の学芸員の女性(満島ひかり)が子供たちに説明するところがあった。このニガクリタケは、映画の終わりのほうにも重要な役割をになって登場する。
というか、それよりもなにも、クリタケにそっくりなニガクリタケ、食べると死ぬかもしれないニガクリタケは、結婚詐欺師で、偽者のクヒオ大佐(堺雅人)そのものでもあって、実は重要なアレゴリーだったのだと今気づいた。