もうひとつのめだかの学校

 おそらくそれは最初から結果ありきだったのだろう。これほど重大なことだから、当然多くの者が首をかしげ疑問に思い、問いただしているはずだが、とるに足らぬ愚問として一蹴されたようだ。まさにごり押し。最初から決められていた結果を押し通すとは!彼をトップに据えるということが最初から決められていた、それが前提だったのだとすると、憤りは消えないが、納得はゆく。はたしてそうか。いや、そうだったのだろう。だが、これで私は黙っていない。こんなことをやっていたら、業界そのものがだめになるぞと、とことん追求する。
 誤解の生じないようにすれば、これは物議をかもし出した最近のボクシング試合のことではない。それにもいいたいこともあるが、テレビですら試合を見てない者としては、口をつぐむしかない。いま話題にし、異議を申し立て、真相の究明を求めようとするのは、ボクシングの試合とは比べ物にならぬくらいのちっぽけな世界の、ちっぽけな出来事、川のなかを右往左往するメダカの群れの争いとでもいえるような、ほんとうにけちくさい瑣末なことである。ただ特定の二千人あるいは三千人にとって、この問題は、重要な問題である。いま私が一般会員として所属している日本英文学会に、一般会員では推し量りがたい、わけのわかないことが起こっている。それも十分な説明などないままに。
 日本英文学会の不透明なやり方について、毎日告発するのはしんどいし、こんな不愉快な話題を毎日書くのは過酷するぎるし、そもそもうんざりする。そのためこの告発は、週に一度か二度程度にする。これは、いずれ日本英文学会に公開質問状を出すときの予行演習をかねる。めだかの一派がいま、日本英文学会を私物化している、そうとしか思えない事態が発生している。