2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アル中な日々 3

今週の初めのことだが、ある学生が私に会いに大学に来ると連絡してきた。それはそれで、いいのだが、まあこちらのほうに用があるか、あるいはなにか観光旅行にでも来るのかもしれないと考えた。ちなみに私の大学は観光名所となっていて、土日ともなれば一般…

戦争中毒 ハートロッカー 3

イラク戦域という場合、英語ではtheatreを使う。世界地図も英語ではtheatre of the worldあるいはworld theatreと表記することもあるから、theatreの意味範囲は広い。そして語源的意味とは関係ないかもしれないが、いつしか英語話者のなかでは、戦争と劇場が…

アル中な日々2 酒を飲んでアホになる

筒井康隆著『アホの壁』(新潮新書)を読んでいたら、アホについての概念がよくわからない。述べられている実例を検討するしかないのだが、最初に出てくるのが、あらたまった場所でスピーチを求められた人間が、空気を読まないということではないのだが、自…

戦争中毒 ハートロッカー 2

『ハートロッカー』から少し離れ、最後に戻るのだが−− 今回のアカデミー騒動というか、キャスリン・ビグローとジェイムズ・キャメロンという元夫婦の監督の作品が受賞を争いを繰り広げていて、すでにイギリスでは『ハートロッカー』が最優秀作品賞に輝いたと…

ペクチン

本日『食彩の王国』という番組をみていたら、イチゴの手作りジャムを製造して販売している業者の作業を映像で紹介していた。旬のイチゴを大きな鍋で煮詰めてジャムをつくるのだが、最後に、鍋のなかに白い粉を大量に投入していた。まさか砂糖? 手作りジャム…

戦争中毒 ハートロッカー1

本日、仕事のあと映画館に座ったら、『ハート・ロッカー』の予告編に出会い驚いた。え、上映するのか。しかもこの映画館でも3月6日から。2009年にはいろいろな賞を受賞し、アカデミー賞にもノミネートされているのだから、いつか日本でも上映すると思ってい…

面接な日々Congratulations

本日修士課程の合格者の発表があった。先週、話題にした二人は、もちろん合格している。能力、卒論ともに問題ないというか、むしろともに、すぐれていた。すぐれていたことについては、すでに記事のなかで触れている。また、もし二人を不合格にするような審…

面接な日々の終わり

ようやく面接な日々が終った。面接そのものは、体力を要するものでもないし、知力もそれほど要しないが、その準備のためには膨大な時間を費やすことになり、実際、そのためだけに時間をとられて、本も読めなければ映画も演劇もみることができなくなった。こ…

その男、副署長

時事通信による2月16日付けの配信のニュース 検察審査会の起訴議決を受け、元兵庫県警明石署副署長の強制起訴が決まった明石歩道橋事故で、検察官役を務める指定弁護士が、元副署長らに対する取り調べなどの過程を全面的に可視化する意向であることが16日…

アル中な日々

****様 その件についてお答えすれば、私はアル中でもなければ、酒乱でもありません。 そもそも私は酒が飲めない体質で、 たとえば学生時代には酒を飲むと全身にジンマシンが出るような体質で、 ビール一杯どころか、臭いをかいでも吐きそうになっていま…

面接な日々7 原色はいつも二次色

パウンドの話に戻ろう。話題にした学生の卒論はよくできている卒論なのだが、同時に、たとえばフェミニズムの成果については、意図的に無視した(嫌いだからというような理由で)とは思われず、基本的に情報がないためフェミニズムの洞察を利用できなかった…

面接な日々6 On difficulty

私の書く文章が難解だと被面接者に面接者でる私が逆に批判されたということを前に書いたのだが、実は、そうした非難は私の文章が空理空論をふりかざし具体性と生の経験から遊離している抽象論であるという非難なのだが、ここでの文章をみてもらえばわかるよ…

面接な日々5 言ったからね

卒論とか修論の面接には、よく卒論なり修論の本体を持ってこない者がときどきいる。学部生に多かったので、必ずもってくるようにと周知徹底したおかげで、今では卒論を持参せずに口頭試問を受けない学生はいなくなった。しかし院生にも修士論文を持参しない…

面接な日々4 公開面接

前回、圧迫面接はよくないという話をした。実際それはそうで、もし圧迫面接を公開したらたいへんなことになるだろう。面接は公開にすべきかどうかはべつにして、公開してもいいようにはすべきだ。面接を公開しても問題のないようにすべきということである。 …

面接な日々3 圧迫面接

圧迫面接というのがあって、面接官が、被面接者をいろいろ質問攻めして追い詰める、まあ意図的に意地悪な質問をして、困った被面接者の反応をみて、その人物を判定しようという方法である。ひとつは、面接されるほうは、よほど図太い人間でないかぎり、誰も…

面接な日々2 コードブルー3

本日の面接(口頭試問)では、年配の受験生が独りいて、教員スタッフの誰よりも歳が上で、おまけに理科系のもと大学教授という、ある意味やっかいな人物が受験していた。文学が専門ではないため、参考論文が提出されたが、それを読むと、よく書けている。英…

面接な日々1

本日、朝から出版社にゲラを届けてから大学のすぐ近くのコンビにで朝食兼昼食を購入してふと時計を見たら午前10時。やばい。10時からの面接というか口頭試問が始まる。あわてて自分の研究室に駆け込み、面接会場に走る。幸い、大きく迷惑をかけることもなく…