宇宙飛行士の妻

Tさま
返事が遅くなり、お詫びします。


本日まで、卒業論文の口頭試問でした。
今年は、私の指導学生が例年になく多く、
さらに新設コースも募集したので、
そのためにも卒業論文修士論文など
英文科学生(ならびに大学院入学希望者)の卒論、
新設コースの入学希望者の卒論、
英文科博士課程入学希望者の修士論文
新設コースの博士課程入学希望者の修士論文など、
あわせて30本近く読みました。


頭くらくらしています。
読まなければいけないと
いち早く目を通した卒論などは、
いざ口頭試問となると早く読みすぎてしまい、
内容が頭から飛んでしまって
何を質問したり、突っ込んだり、コメントしていいかわからず、
前日、徹夜して大急ぎで読んだ卒論については
記憶が鮮明で、有益な試問ができるという
矛盾した結果になり、泣いています。
いずれ、読んだ全卒論・修士論文について
ここでコメントします。


閑話休題


『宇宙飛行士の妻』Astronaut’s Wife(1999)という映画を知っていますか*1。ジョニー・デップとシャーリーズ・セロン主演の
ミステリー・ホラー・SF物ですが、
大作映画ではなく、まあB級映画で、
テレビなどでみるにはちょどよく
何度も放映されている映画です。

宇宙飛行から帰還した夫(ジョニー・デップ)が
おかしくなっている。夜、ひとりでラジオの雑音を
聞いている(日本語タイトルはたしか「ノイズ」)。不信に思った妻(セロン)は、
真相とつきとめようとうするが、
夫は、凶悪な宇宙人にその身体を乗っ取られていたことがわかる。

まあよくある話。
遠くへ行って帰ってきた人間が
おかしくなっている、あるいは変なものを連れて帰っている
というのは、よくある設定。


たしかに冥王星の住人どころか、冥王星を超えて
外宇宙へと乗り出し、連絡がとれなくなったので、
宇宙戦艦ヤマトという異名をとるまでになった
彼女ですが、
帰ってきたらと思ったら、なんでしょうか、
その提案は。
おかしくないですか。


あきらかにこれまでの悪行を悔い改めて
ノーマルにもどる、
ということは、アブノーマルな私とは
仕事をしたくないという
ことですよね。感じ悪い。



変態で悪かったなとしかいいようが
ありません。
別に彼女をのことを
変態仲間とは思っていませんが、
それにしても
私のような変態と付き合っているというか
仕事をしているのが嫌だったのでしょうね。
とにかく感じ悪い。

*1:Rand Ravich監督。