King's Men 6


『王の男』がDVD化された。すでにアメリカ版を持っているのだが、日本版も買った。Amazonの通販で購入することになったが、その際、レヴューも見て、その内容のあまりのひどさに愕然とした。


ひとつは私が見たときには、内容とまったく関係ない反韓国の日本の右翼の書き込みがあった。韓国とか台湾の新聞における、日本のイメージに関するアンケート結果を載せているだけ。Amazonのレヴューは、一応、審査があると聞いたが、まったく内容に触れていないこんなレヴューが載るとはどうしたことか。無審査なのか。


これが最初にあって、次からは内容にかんするレヴュー。どれも褒めているのだが、同性愛差別のオンパレード。

13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
先入観なしで見て下さい, 2007/3/14
レビュアー: ポッポ
歴史的な知識がなくとも、どの時代でもありえる、人間の心の悲しみ、喜びが表現されていると思います。暴君と呼ばれる王、しかし彼の深い悲しみ・・・見ていて後半は胸が締め付けられるようでした。その王の、悲しみを知ってしまったコンギル。そのコンギルを見守り続けるチャンセン。こう書くと、同性愛的に思うかも知れませんが、そうではなく、もっと深い人間の心の底を描いているのです。他のキャストもすばらしいです。名の売れた俳優が、いなくとも、いい映画はできる!そして何度も何度も見たくなる、そして見れば見るほどに、いろんな事を考えさせられる映画です。

ひどいレビューで、「こう書くと、同性愛的に思うかも知れませんが、そうではなく……」とある。なにが「そうではなく」だ。あほか。同性愛は異性愛よりもはるかに深いことがどうしてわからないのだろう。


同性愛は人間の心の底に届かないとでもいうのだろうか。むしろ容認された異性愛のほうが、生ぬるく偽善的で虚飾の愛かもしれないと、どうしてわからないのか。もう洗脳されているとしかいいようがない。


「先入観なしに見てください」だと。てめ〜のほうが、先入観にどっぷりではないか。


ちなみにレビューとはまったく関係ない右翼の反韓国のコメントは、まったく言語道断の下劣な政治的発言だが、しかし、それが政治的発言であることを自覚している点で、まだ救いがある。この同性愛差別発言は、それが差別的政治的発言であるという自覚がないだけにきわめて悪辣である。


あるいは次のレビュー:

19 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最高に切ない映画。, 2007/2/16
レビュアー: ぇりんぎ "ぇりんぎ" (愛知県)
この映画には言葉ではうまく表せない切なさがあります。
チャンセンとコンギルと王の気持ちがひしひしと伝わってきます。


コンギルを思い、最後まで『人を楽しませる芝居』を愛したチャンセン。
チャンセンを思い、そのためなら自分を犠牲にし、さらに王の心に潜む『寂しさ』に気づけたコンギル。
心に深い傷を負っているのに、誰にも癒されなかった王・燕山君(ヨンサングン)。
あたしはこの話はなかなか難しいと思いました。
三人の思いを理解できないと感動できないですね、これは。
けど、理解できたら、もうそれはそれは感動の嵐ですよ!
特に感動できるのはラストですね。
あたしは三人の思いを理解できるのに時間がかかりました。
理解できていないときは、ラストほど意味の分からないものはありませんでした(笑)


これは同性愛映画だと勘違いしている人がいるかもしれませんが、まったく違います!
そういうのではなく、心のつながりや精神的な癒しなどの方面だと思いますよ。
王の男を同性愛映画だという意見はよく耳にします。
それを聞くと本当に悲しくなります……。
そんな映画じゃないんですよ!
そういう目を持ってこの作品を見ないでほしいと思います。
そんな勘違いをしていたら、この作品は楽しめないと思います!


キャストもいいですね!
特にコンギル役のイ・ジュンギさんは中性的な魅力の持ち主ですね。
男とか女とか、そういうのにこだわらずにキレイな人だなぁと思いました。
他のキャストさんたちも演技がすっごく上手です。
そちらも見てみてください。

ほんとうに、怒りを通り越してなさけなくなる。愛知県にこういう馬鹿がいるかと思うと、同県人としてほんとうになさけない。


「これは同性愛映画だと勘違いしている人がいるかもしれませんが、まったく違います!」とあるが、勘違いしているのはお前だ。「そういうのではなく、心のつながりや精神的な癒しなどの方面だと思いますよ。」同性愛は心のつながりがないのか。異性愛のほうこそ、子供を産むための再生産装置にすぎず、心のつながりなんかないから、不倫に走るのだろう。どあほ。


「王の男を同性愛映画だという意見はよく耳にします。/それを聞くと本当に悲しくなります……。」馬鹿野郎。ほんとうに、悲しくなるのは、こちらのほうだ。


この馬鹿にいってやりたい。ここまでさげすまれ、差別されている同性愛こそ、真の愛だとは思いませんか。みんなから褒められ、祝福され、推奨される愛なんて、愛の名前にも値しないでしょう。そしてまた、ここまで同性愛者をさげすみ、愛も共感もひとかけらもない、お前に、愛がどうのと語る資格があるのか。この冷酷な馬鹿め。こういう馬鹿のために、同性愛者が何人自殺していることか。それだけでも本当に悲しくなる。