300(ほんとうは180)速報


このブログにポルノを毎月書いて、私自身の評判を落とそうと思ったが、まあエロスとは無縁の生活を送っているので、それもむつかしいことがわかり、不定期集中連載として、「300(ほんとうは180)」を6月に入ってから掲載する予定。これはその予告編というよりも速報。


300(ほんとうは180)
読み方「スリー・ハンドレッド、ほんとうは、ひゃくはちじゅう」


あらすじ
歴戦の英雄である老将軍は、長く不遇をかこっていたが、そのスパルタンな生き方と姿勢によって、若い士官たちに絶大な人気を博するカリスマ的指揮官としても名高く、念願かなって若手の士官たちを集めて、スパルタンな兵士たちの国「若き獅子たち国(ヤング・ライオンズ)」を立ち上げ、独立に成功する。


この新たな独立国は、最初、強国になることが予想されたが、予想外に人口がふえず、領土拡張もはたせなかった。しかしエリート軍人の精鋭からなるこの国の軍人たちの結束は固く、小人数ながら団結してことに当たり、小さいながらも強力なスパルタンな軍人国家として周囲ににらみをきかせていた。


おりしも新皇帝が即位。不適格と無能振りを誇示する新皇帝は、帝国議会内における「若き獅子国」支持派に最初は同調していたが、「若き獅子国」の、孤立と停滞をみて、帝国内の支持派を切り捨て、独立まもないこの国に、帝国の属国になるよう迫るのをはじめとして、過酷な要求を数々つきつけてきた。それはまた財政面と組織面で破綻している帝国のなかに、「若き獅子国」を吸収し、その富を収奪せんとする卑劣な試みであった。


「若き獅子国」は、帝国の要求を敢然と拒否。ここにいたって「若き獅子国」と「帝国」との間に戦端が開かれた。数にまさる帝国軍は、老将軍に率いられた若き獅子国の兵士たちを苦しめる。数万の帝国軍に対して、迎え撃つのは老将軍以下300の兵士(ほんとうは180名の兵士)。彼ら300人(ほんとうは180人)の2年に及ぶ、激闘を描く、感動巨編。「300(ほんとうは180)」――戦いのあとに帝国は崩壊し、やがて新帝国の初代皇帝に老将軍が就任する。


登場人物
若き獅子国
 もともと「若き獅子クラブ(ヤング・ライオンズ・クラブ)」として活動を開始。当初は若い兵士たちが切磋琢磨する場として存在したが、いつしか老将軍がクラブを統率し、スパルタンな軍事教育を施し、老将軍の指導のもと結束を固める軍事組織として展開することになった。そこへこの「ライオンズ・クラブ」を母体にして、東方地方を支配統括する「若き獅子国」構想が帝国内に生まれ、当時の皇帝の肝いりで独立準備委員会が作られ、反対意見をねじ伏せて、「若き獅子国」が独立する。首長には老将軍が就任。小国ながら強大な軍事力を誇るスパルタンな国として周辺諸国ならびに帝国ににらみをきかせる。


老将軍(固有名詞は現在考案中)
 歴戦の勇士で、数々の修羅場を潜り抜け体中に戦傷があり、身体の一部が動かなくなっている。また戦闘で左目を失明、また戦闘で負傷した際、右腕も切断してななくなっている。スパルタンな生き方を若者たちに強要する鬼将軍だが、その軍歴と思想に共鳴する若い士官たちは多く、彼は将軍のもとで、命を捨てることすら惜しまない。
 有能果敢な天才的軍人だが、不遇で、その能力に見合った待遇を受けておらず、地位も地方の将軍どまりで、国政に関与する立場にはない。前皇帝とは友人であり、その皇帝によって新国家の首長たる地位に就くことができたが、むしろ老将軍のほうが、皇帝を脅して今の地位についたという風雪も耐えない。
 またそのスパルタンな教育姿勢に反発を抱く、弱き者たち卑劣な者たちも多い。
 だがこれだけだと老将軍をあまりに美化することになるので、老人特有の愚痴が多かったり、自分では気付かぬ虚言癖や、権力欲や名誉欲にとりつかれているなど、人間的側面も強調される。


X隊長
 老将軍の腹心の部下。若き獅子国独立のために奮闘し、独立後も数々の功績をあげたが、その東奔西走の活躍によって体調を崩し、惜しまれつつ亡くなる。老将軍のエゴによって苦労を強いられたとの声もあるが、X隊長の死後、老将軍に意見を言うものがいなくなり、老将軍はやや暴走気味になる。


Y隊長
 X隊長亡き後、老将軍を崇拝する指揮官。老将軍とともに、帝国では不遇であり、それのために老将軍とは気があう。またスパルタンな性格なり姿勢は老将軍から受け継ぎつつも、マナーにうるさい小市民的な精神の持ち主でもある。ただし若者のマナーを嘆くと、若き獅子国の精鋭兵士たちから反感をかうため、若者のマナー違反は、親の責任という議論を展開(親の責任論)。なおセクハラ大王の異名をもつ。


Z隊長
 XやYとはちがって、戦場に出るのではなく、後方支援が専門であり、組織運営に辣腕を振るう。Z隊長なくして、若き獅子国は生存できないとまで言われる。もともと帝国中枢において財政運営の要職にあり、その名声は帝国内の隅々にまでゆきわたったが、老将軍と出会い、その思想に共鳴し、帝国から若き獅子国へと移る。その能力をかわれて、一時、新皇帝から、帝国首相の座を用意されるが、若き獅子国に忠誠を誓うZ隊長は、それを拒否。怒りにかられた新皇帝が、「若き獅子国などぶっつぶしてやる」と口走ったことを受けて、態度を硬化させ、帝国には背を向け、若き獅子国と心中する覚悟でいる。また帝国からは、Z隊長の屋敷を帝国総務省のために没収されかかっている。名づけてライオンズ邸宅(マンション)スキャンダル。


帝国側
 歴史の古い帝国。ながらく中央集権制をとっていたが、新たに連邦制へと移行する改革に着手。改革が軌道に乗り始めた矢先、若き獅子国事件が起こる。もともと若き獅子国は、中心的な連邦として帝国の一翼を担うことが期待されており、独立推進派のやや強引ともいえる手法によって独立することになったが、独立後も、東方地区は、連邦制への改革が遅れ、帝国内最大の連邦となるはずの「若き獅子国」が帝国内で最小の地方国家どまりとなっている。推進派は困惑する。それまで反対派は現れなかったので、なおさら「若き獅子国」の不振に戸惑うばかりである。
 そしてここにいたって推進改革派の皇帝が任期を終えて退任。新皇帝は、最初のうちは推進派に同調していたが、「若き獅子国」問題が帝国に危機をもたらすと考え、「若き獅子国」の元首の交替を要求し、さらには「若き獅子国」廃絶を説く。「若き獅子国」が位置する地域出身でもある新皇帝は「なぜ私は若き獅子国の国民にならないのか」という論文を発表。これによって帝国と若き獅子国との戦端が開かれることになった。


新皇帝
 かつて老将軍の後輩軍人でもあり、老将軍の崇拝者でもあった新皇帝は、老将軍のスパルタンな思想を嫌い、離反。以後、老将軍に対して、人格非難をも辞さない破廉恥な攻撃を病的に展開。若き獅子国推進派から同調者と思われていることに腹を立て、ありとあらゆる裏工作や、諜報活動を通して、若き獅子国の弱体化を狙う。おかまっぽいゲイ的人物で、老将軍からは、「おかま野郎」と呼ばれ嫌われている。正面きっての対決では老将軍に勝てないが、卑劣な諜略で最後まで老将軍を苦しめる。なお旧体制最後の皇帝であり、老将軍によって最後には悲惨な死を迎える。典型的名悪役(私自身は、この役で出演。わくわくする)。


以上、6月公開を目指して鋭意準備中。鶴首して待て。