二度目


8月3日は、母の命日である。だからというわけではないが、母の死を悼むこともあり、その日、この日はなにもしないことにしている。


以前、私が指導している院生が、8月3日に結婚式をあげることになった。式にでてくれといわれたけれども、命日だからと断った。一周忌の法要は、すでに済ませたので、8月3日に結婚式に出席できないわけではなかったのだが、祥月命日なので、妹と母を偲ぶことにした。いや、そもそも結婚式に出るのは、好きではないので、断る口実ができてよかったと思っている。


その院生(女性)には、「まあ、あなたが、つぎに結婚式を挙げるときには、出さしてもらう」と冗談を言っておいた。きつい冗談と思われそうだが、彼女は「占い師にみてもらったら、あなたは二回以上結婚すると言われた」と話してくれたことがあるので、そのことを踏まえての、しょうもない冗談。


ところが彼女、今年になってから離婚してしまった。やっぱり占い師、正しかったのか。となると二回目の結婚式に出なくてはいけないのか。あ〜、気が重い。と、憂鬱になったものの、彼女に新しい結婚相手ができたわけではない。それに今後、彼女は、結婚はしないかもしれないので。と、思うと、気が軽くなった。それがいいことかどうかは、わからないが。