Between the Acts


金曜日の午後、テレビ・ドラマ『相棒』の再放送をぼんやりみていた。劇作家が女優に殺される話で、演劇の世界が描かれている。そのなかで「幕間」という言葉を、出演者全員が「まくま」と発音していた。「まくま」ではなく「まくあい」ではないかと思ったが、念のために『広辞苑』で調べてみたら「まくま」は「まくあい」の誤読とあっるが、通常、使用されている語だから、OKということになる。


ただ出演者は演劇関係者なのだから、「幕間」の読み方については、一般人とは異なる見識があってもしかるべきである。ひょっとしたら演劇関係者の間では「まくま」と読むのが一般的なのかもしれない。あえて誤用のほうを正式なものとしているのかもしれない。


もしくはテレビドラマだから、「まくあい」と発音すると、一般視聴者には、なんのことかわからないから、「まくま」とすることにした。「まくま」なら、なんとなく幕と幕の間というイメージがわくと局側で判断したのかもしれないが。