アールグレイ再び


今日、会うことになった女性に、アールグレイのことを聞いてみた。イギリスではどうなのかと。その日本人女性は、私の知っているイギリス人はアールグレイにミルクをいっぱいいれて飲んでいると語ってくれたのだが、アッサムとかダージリンといった濃厚な紅茶にはミルクを入れ、アールグレイのように香りを楽しむものには、ミルクを入れないというような規則とか習慣はあるのかもしれないと話してくれた。

あとでメールをもらった。感謝しつつ、ここに掲載する。

なお、アールグレイの件ですが、紅茶会社のトワイニングフォートナム・アンド・メイソンのサイトを見てみたところ、このような記述がありました。


トワイニング
http://www.twinings-tea.jp/product/index.php#b02


フォートナム&メイソン
http://www.fortnumandmason.co.jp/products/tea/aromatic.html


これを見る限り、トワイニングではアール・グレイはミルクを入れて飲むのもお薦めとなっているので、やはりミルクを入れて飲むのは非常識ではなさそうです。ただ、フォートナム・アンド・メイソンだと、アール・グレイという名のもととなったグレイ伯爵が、ミルクもレモンも入れずにこの紅茶を飲んでいた、という逸話があると書いてあるので、通はミルクを入れない、ということなのかもしれません。

ちなみに、イギリスの同社のサイトだと


トワイニングhttp://www.twinings.co.uk/SpecialityTea/Aromatics/EarlGrey.html
(やっぱりミルク可、しかし少量)


フォートナム&メイソン:
http://www.fortnumandmason.com/Product/Earl-Grey-Classic,4178,361.aspx
(むしろミルク不可)


ということで、フォートナム&メイソンがお洒落コードを作っているような気もしてきましたが、どちらかというと(ここからは勝手なイメージですが)フォートナム&メイソンの方がトワイニングより気取ったブランドぽいので、上流階級的なコードなのかもしれません。でもこれは今まったくの思いつきです。

以上

イギリスの牛乳は、日本の牛乳とは違うし、イギリスの水も、日本の水とちがう。そのためミルクを入れた紅茶は、日本では味わえないほど美味である(これはお茶の煎れ方がどうのこうのという問題ではない。材料が違うのである)。だから紅茶になんでもミルクを入れるという気持ちはわからないでもない。と同時に、アールグレイは別格で、ミルクを入れないという習慣なり規則があるらしいということもわかる。


問題は、そんなの関係ないと、アールグレイにミルクを入れる派が多数派になるか、逆に、規制が厳しくなって、アールグレイにミルクを入れるのは、とんでもない無知と思われるようになるか、いまは、その分岐点なのかもしれない。まあ時代は、ミルク入れる派に傾いているような気もするのだが。


とはいえ、せっかく久しぶりにあった女性と、べつに男性であっても同じだが、アールグレイについての質問をするとは、あほかいと思われそうだが、べつにアールグレイの話だけをして、それで盛り上がったわけではないので、誤解のないように。