Dark Matter 2

私の意見は、私が所属している団体や機関の意見を代表するものではなく、あくまでも私個人のものである。Dark Matterとは宇宙の暗黒物質のことである。私の子供の頃には存在しなかったものだが、近年、話題になった。テレビでもとりあげられるようになった。現在の宇宙論は、宇宙を紐だとか膜だとか考えていて、もう私には完全にお手上げなのだが、暗黒物質の議論はわかる。もちろんこれは「暗い議題」ではないかと思うかもしれないが、それも若干意識している。しかし、この連載が終わる頃には、この暗黒物質と暗い話題が結びつくことがわかっていただけることと思う。連載第1回は1月4日


事実誤認は覚悟のうえで、事実の確認というよりも感想を書き連ねると、日本英文学会に昔から支部というものがあった。しかし、日本英文学会は、いままで支部体制をとっていなかったので、支部と言っても、全国を網羅するわけではない。


どこか一番古いのか(これはけっこう重要な問題かもしれないが、手元に資料がないので)わからないが、北から南へみておくと、北海道支部、中部支部、中国・四国支部、九州支部が存在している。おそらく日本英文学会の会員のなかで、同じ地区にいる研究者や教育者が集まって会をつくった。それを支部と呼ぶことにしたか、呼んだか、呼ばされたかであろう。同じ地区にいる英文学会会員が、交流を深めるのは、悪いことではない。というか、そうした活動を望む人がいれば、積極的に活動してよいわけで、そうした支部活動は、素晴らしいことである。


規模が大きく、研究発表をしても、英文学会の全国大会と見まごうばかりの充実ぶりを示している支部もあっておかしくないし、また仲良し同好会のこじんまりとした支部があってもおかしくない。また日本英文学会ではカバーしていないか、カバーしきれていない分野の研究発表なり研究計画を支部独自の提案で行なってもいい。


そうした支部では、独自に会費もとるので、日本英文学会と支部の両方に所属すれば、両方から会費をとられることになる。また英文学会の会員であっても、支部に入っていない人も多かった。それは当然で、上記、東北、関東、関西には支部がなかったのだから、支部に入ろうにも入れない。また自分の職場のある地方には支部があっても、理由はなんであれ、その支部に入っていない人がいてもおかしくない。またさらに英文学会の会員ではないが、支部だけに所属しているという人もいておかしくない。


ここで確認しておくと、現在、日本英文学会には、北海道、東北、関東、中部、関西、中国・四国、九州と7支部が存在している。しかし、これは、まがいものの支部体制といったら言葉が悪いが、まあ、過渡期にある不完全な支部体制である。


で、いま話しているのは、北海道、中部、中国・四国、九州という、古くからある4支部のことである。そして過渡期支部体制に入る前には、どういう会員がいたかというと


1日本英文学会会員(会費7000円)
2日本英文学会会員と上記4支部のどれかに所属する会員。(会費7000円+支部会費)
3 上記4支部のどれかだけに所属する会員(支部会費)


この3種類である。


学生会員はとりあえず無視する。上記3は日本英文学会の会員ではない。各支部の規約などを詳細に検討していないので、支部にだけ属する会員を認めていない場合もあるかもしれない。支部会費は一律でもない。一応この3種類とする。


またすでに述べたように、上記4支部が存在する地区に職場なり生活の場があっても、日本英文学会にのみ所属し、支部には所属していない人もいる。


さて、これについては、全く問題ないとわかるかもしれない。北海道、中部、中国・四国、九州には、地区での活動をしたいという人たちがいる。そこに参加したい人は、支部会費を払えば参加できる(ただし支部の規約によって、参加資格があるところもあるのかもしれない)。支部会費が一律でなくても、それは問題ない。支部活動は、英文学会の活動そのものというよりも、熱心な、すきな人たちが集まって行なうエクストラな活動だから。なお上記4支部の活動は、日本英文学会のニューズレターにも掲載され、全会員がその活動について知ることとなっていた。


上記4支部は安定した活動を長く続けいる。いまも。


しかし不手際だからけの改革いや破壊が、安定した支部活動を、そして英文学会そのもののをぐちゃぐちゃにしようとしている。ある意味、最大の被害者の一つは、上記4支部かもしれないのだ。To Be Continued.