英文学会新体制案5

地区代表選出


仮に地区会を形成することにして、最初に誰を地区代表にするかということを考えねばならない。これは理事会で、誰かを指定してもいいのだが、なかなかむつかしいかもしれない。こんなとき、現在の「支部」の代表を、地区会の会長あるいは代表になってもらうのである。最初は選挙なしでの暫定的代表。できるだけ早い時期に選挙を行うこととする。


支部」に対しては、反発があるかもしれない。そんなとき、暫定的とはいえ、現在の「支部」の代表を地区会の代表の指定しようものなら、すべての「支部」に対して反発があるとは思えないが、なかにはそのような処置に反対の声があがるかもしれない。


しかし現実問題として、現在「支部」の代表者となっている人たちは、誰もが認める「有力者」である。その「有力者」が、会費ゼロの、活動もほとんどしない地区会の代表になっても、たとえ気に食わない人がいても、明確な理由をもって反対できる人はいないだろう。また「支部」代表と、その周辺にいる支部会員は、特定の専門分野の研究者が多すぎる、特定の仲間意識が強すぎる、特定の大学関係者が多いなど、偏りがあるかもしれないが、同時に、これまで「支部」活動を支えてきた、有能で、顔も広く、組織力もある信頼のおける人たちである。そういう人たちに地区会の中枢にいてもらうのは心強い。


また地区会の形成によって、各地域の代表となるはずの「支部」が、その中心的地位からはずれるという危惧の念、そのことへの反発も「支部」内部であるかもしれないが、地区会になったら、その中枢には、現在の「支部」の主要メンバーとはまったく異なる人たちが居座るということも、現実問題としては考えられない。こういう言い方には、反発があるかもしれなが、現実問題として、各地域での現在の「支部」メンバーのヘゲモニーは、地区体制になってもつづくし、それが全員に投票権のある状態でのことなら、「支部」の人間の独占的支配と運営にはならないのである(いまのままだと、独占的支配になってしまう)。