花男


20年ぶりくらいに、ブルームズ・デイを祝うことにした。祝うといっても、東京、渋谷のアイリッシュ・バーというかアイリッシュ・レストランで夜、学生と飲食をするということだけなのだが。


昔は、大学院の先輩たちと『ユリシーズ』の読書会をしていて、その流れで、この日に、適当に宴会をしていたのだが、せっかくだからと、本格的にブルームになりきることにしてはと、一瞬考えた。朝起きて気から料理してウンコして、葬式に出かける。といっても、都合よく葬式などあるはずもなく(ないことを願うが)、まあ喪服を着て歩き回るくらいだが、最近は、黒っぽい服装の男性が増えたので、あまり目立たない。しかし、本格的になりきるには、りんご酒を飲むくらいならまだしも、おならをしたり、さらには、ここでは書けないようなことをしなければいけないので、やめた。


ギネスのあとに、ウィスキーを飲むとなると、ジェイムソンとか、ブラック・ブッシュとか、私にとっては、重い名前のウィスキーの銘柄が多いので、まあ、飲みやすいタラモア・デューにしたというか、いつもそうしている。昔はボトルも買って家においていたこともある。


なおFailteという単語は、イギリスの普通の辞書に乗っているで、日本でも大英和クラスの辞書には載せておいてもいいのではないか。(本日のタイトルは、「花より男子」の略ではない)