婚活

テレビのニュースで、婚活についてとりあげていた(本日のニュースではない)。結婚を目指す独身男性(40歳前後)が、婚活のセミナーに出ているのだが、そこでの講師は男性で、男性が、男性に対して、女性との付き合いを教えるというのはなんだか違和感があったが、実際には模擬デートで、女性の指導員から、まあ女性の心理についてのアドヴァイスを受けているので、まあ、見ていて安心した。


そしてその模擬デートを経て、実際の集団見合いというようなかたちになるのだが、それはさておき、取り上げられていた男性は40歳前後の会社員でエンジニアで独身。マンションで一人暮らしということで、会社での同僚との付き合いから、帰宅後の夜の過ごしかたから休日の過ごし方まで紹介していた。


たとえばダイニング・キッチンはラジコン模型の制作アトリエと化していて、完成したラジコン模型が置いてある。私はラジコン模型について全く何も知らなくて、キットそのものは完成品なのか、半完成品なのか、組み立て品か、スクラッチビルドなのか、全くわからないが、その男性の手にしている自作のラジコン模型は、完成品ではなかったら、実にすぐれたもので、さすがに工学系のエンジニアは、模型製作の技術力において、常人とは、格段の差があるものだと感心した。


あと夜はCDを聞いたりDVDを見たりしてすごすらしいが、たぶんCDで音楽(たぶんクラシック)を聞いているほうが多いようだった。


う〜ん、この生活。私はうなった。これは50代の独身の私の生活と瓜二つ? いえそんなことはない。そうでなはくて、これは結婚前の私の父親の生活だったのだ。私の父親は、さすがに模型作りをしなかったが、実は、そうした趣味もあって、なにか作らせれば、そうとう立派なものが出来たし、子供の頃の私には、父親のもっている技術は羨望の対象であった。


そもそもハンダ付けのできる父親というのは、そんなにいない。私は見よう見真似でも学び、また実際に手取り足取りしてもらって、ハンダ付けのやり方を父親から教えてもらったが、いまだにうまくできない。まあ、そもそもハンダ付けするシチュエーションというのが、いまの私には存在しないのだが。それから父親か帰宅したらいつもレコードでクラシックを聞いていた。そう結婚前の父親は、そのニュースで婚活を紹介されていた独身男性会社員と同じだったのだ。


ニュースで紹介されたかぎりでは、その男性の婚活はうまくいっていない。前途多難だが、まあ頑張れというかたちでニュースは終わっていたが、こちらの感想を言えば、独身をつづけていたらいいのにと思う。


そんなむりして結婚すると、どうなるのか。その結果が、この私である。せっかく父親は晩婚でも結婚したのに、その子供となると50をすぎても独身で、ただいたずらに年を取っているバカ中年である。いや、それだけなら、まだしも、学会では、天下の富山大先生に、たてついて、人間の屑呼ばわりするという愚かな言動を繰り返し、ブログでいいたいほうだいを書いて、学会の守旧派のバカどもを怒らせ、批判することだけを生きがいにしている、わけのわからない人間――そんな子供を作ってしまうのだから、婚活なんかやめて、のんびり独身生活を送ったらいいのではないだろうか。