クライマックスは翌日に


本日は研究会がある。私は主催者ではなく、ゲストなのだが、場所がないために、私の研究室を提供することになった。それはいいのだが、いざ出かけようとして、めがねがない。めがねはもちろん外して寝るのだが、前日というか、本日だったかに寝入ったのは、しっかり酔っ払ったあとだったので、めがねをどこに置いたのか、わからない。とはいえ、寝ている場所からそんなに離れたところに置くはずはないから、近くを探したがない。


すぐに見つかると、たかをくくっていたら、ほんとうに見つからなくなった。予備のメガネがないわけではないが、探しているときに踏んづけて壊れた。レンズをフレームにセロテープでくっつけるという応急処置をして、その予備メガネをかけて探してもない。だんだんあせってきて、結局、研究会の開始を延ばしてもらった。


見つかったのは探し始めてから3時間後。正直言って、疲れて途中で簡単な食事をしながら探したのだが、3時間後、結局、寝室ではない、べつの部屋の床にメガネは転がっていた。発見したときは喜びというよりも疲労感が襲ってきて、研究会はやめてもらおうかと思ったのだが、実は、この研究会すでに2度延期している。だから3度目の正直なのだ。2時間遅れではじめることにした。


研究会は無事終わり、予定通り、これまで延期のため2度もキャンセルした銀座の沖縄料理屋へ移動(銀座といっても新橋なのだが)。参加者は、全員、よく食べる人で、沖縄料理の定番というものを全部食べつくした観があった。店員もけっこう驚いていた気がする。すごく高い店ではないが、値段は通常の沖縄料理店よりは少し高い。しかしそのぶんワンランク上の味になっているので満足した。


そーきソバは是非とも食べて帰りたいという会員がいたので、それを注文するついでに、イカ墨の焼きソバというものもいっしょに注文した。いかすみの焼きソバは絶品料理だったが、もうひとつイカ墨の料理は場をもりあげるのに最高の飛び道具である。ひとりが食べながらにっこりすれば、全員、満点大笑いとなるのだから、なにもしなくても坐が明るくなる。要するに口のなかが真っ黒になってしまうので。


でもクライマックスは、翌日やってきた。