State of Play (英文学会編1)


政権交代


5月29日日本英文学会の全国大会の前日、大学代表会議・評議員会が開催された(東京大学駒場キャンパス)。会計報告などのルーティーン化した議題は難なく進み、今後の英文学会をどうするかという議題について、新会長の丹治愛氏から方針が述べられた。


新方針といっても、これまでずっと続いていた支部体制への切り替えを進めるということが確認されただけであるが、それはアンフェアな支部体制をこのまま続けるということの確認でもあった。そしてこのアンフェアな体制を作り、推進してゆく三人の存在がこの会議で明確になった。私などは新体制の三悪人と呼びたいところだが、べつに本人たちは悪いことをしているとは思わないどころか、正しいことをしていると思っているようなので、三悪人は心外だろう。三人組としておく。これはニュートラルな表現である。


とにかく実名を挙げても、それは告発ではなくて、批判であることを明確にした上で、トロイカ体制の問題点をこれから、しっかり批判したい。三人とは丹治愛、冨山太佳夫、加藤光也(敬称略)である。


彼らは三人とも判で押したように、支部体制にいたるこれまでの経緯を、確認した。しかし、支部体制作りは、私が会長であった2年間に、一応、予定どおり進んでいるのだが、同時に、会長としての私が何度も支部体制に疑義を呈しているので、進行は疎外されていないにしても、彼ら三悪人、いや三人組のやっていることにケチがついたことは事実である。


しかしこれは当然であって、私は彼ら三人組(丹治、冨山、加藤)の傀儡ではない。むしろ私が会長であった二年間は、政権が交代したようなところがあって、政権交代があっても、体制に大きな変化はないものの、たとえば民主党が政権を握ったようなものだから、前の政権を担当していた自民党のやっていたことに対しては、疑問と批判を投げかけるのは当然のことであった。


私は会長になったとき、支部体制づくりについて話を聞き、それを継承することを約束させられたが、まっとうな支部体制だったら、それを約束させられたなどと思うことはなかったのだが、ふたをあけてみると、彼らの作った、あるいは作ろうとしている支部体制は、穴だらけ矛盾だらけで、空恐ろしくなった。そのため、なんとかこのまま支部体制づくりが進むを阻止せねばならないと思うようになった。ただし、私は旧体制の最後の政権でしかなく、長期政権は望めなかった。そのため、言論によって、あらゆる抵抗をした。ニューズレターについては、それまで理事会が会長を代行して書いていた(実質的には加藤光也会長代行が書いていたのだろう)。それはおかしいと事務局長が言い始め、会長が書くべきということになった。事務局長は、まさか、私があのようなことを書くとは予想しなかったとは思うが、野党政権である私の会長時代には、とにかく丹治・加藤・冨山のやろうとしていることに歯止めをかけようと頑張った。


しかし私の会長任期は2年で終わったので、また自民党が政権に返り咲いたようなものである。丹治会長のもとで、どんどん、なにごとも問題ないかのごとく支部体制づくりはすすむであろう。


とはいえ、私も会長時代においては支部体制への批判は、それなりに腰が引けていたというか、徹底して支部体制批判はできなかったところがある。しかし、もうなにかに遠慮することはない。丹治愛・冨山太佳夫・加藤光也に対しては徹底して批判してゆく。乞うご期待というところか。