晴れるといいね


明日は日食の日だということで、関東近辺でも部分日食が午前11時台に見られるようだが、それにしても鹿児島へ皆既日食を見にいく院生があらわれるとは夢にも思わなかった。


正確にいうと、明日の午後には私の大学院の授業がある。夏休み前、最後の授業である。最近は規定の授業時間数をこなさねばならなくなったので、大学の夏休みも7月下旬からとなり、小中学校よりも遅くなった。まあ、それは今回問題にしないとしても、まだ私の最後の授業が終わっていないうちに、院生で、私の指導学生が、指導教員の授業を休んで、鹿児島まで皆既日食を見に行くとは。


ちょっと考えられないことだ。見に行きたい気持ちはわかる。けれどもまだ授業期間中だったら、そして指導教員の授業があったなら、あきらめるでしょう。まだ若いし、これから同じようなチャンスはあることだし。


ただし、見に行く学生が彼女ひとりであったことは、唯一の救いであったかもしれない。私のつまらない授業を反省すべかもしれないが、つまらなくても最後の授業に出席するというのは当然の義務だから、その義務を守らない学生がひとりいたとうことである。私の大学の大学院生で、私の指導生で、皆既日食を見に行くのは彼女しかいない。


すでにこのことが発覚したとき、彼女には、東京で皆で雨が降るように祈っていますよと、言ってやったが、お、いま雨降ってんじゃん。この調子で、明日も雨が降れ〜! 明日も鹿児島に雨が降るといいな。