Day2

1

本日は、体調が絶対不調。そもそも3時に起きたとしても、そのまま眠ればよかったのだが、一日を無駄に過ごした感じがして、起きてから朝まで、もってきたDVDをみた。1時間30分の映画だったが、それを見たあと、眠ったか眠らない状態で、大学の研究室に向かう。


いや、鮮明なイメージが残っている。だから眠っていた、目が覚めていたと思い込んでいたのだが、それら鮮明なイメージは、もちろん眠って夢をみていた証拠である。だが、意識不明にはならなかったので、深い眠りではなかったのだろう。


日曜日の午前の太陽がまぶしい。だが、頭はいたい。胃がむかむかする。また授業に耐えるしかない。


昼休み、90分の昼休みをとる。その間、先生の車で、広島のつけめんの店、東広島のばくだん屋の支店へ。関心のある方は、ネットで調べていただきたい。に。つけ麺というのは、関東では、基本的にヘドロのようなだし汁に中華めんをつけて食べるものなので、ちょっと気が重いところもあったが、広島のつけ麺は、冷やし中華のたれに、甘味を抑えて辛味を加えたようなもので清涼感がある。麺に卵とチャーシューと、たっぷりな野菜(生のきゅうりと茹でたキャベツ)が添えてあるのもうれしい。薬味はネギだがこれがしゃきっとしていて驚く。ちなみに食べているうちに、周囲の客が紙のエプロンをつけていることがわかった。焼肉屋でつけるような紙のエプロン。しかし麺類しかない店で、紙エプロンをつけるのは、珍しいように思える。


そもそも蕎麦屋に紙エプロンがあるのだろうか。とはいえ、わたしはほぼ食べ終わって、もう手遅れなのだが、Y先生は、紙エプロンをつけて食べ続ける。食べたあと、エプロンをはずしたY先生は、ほらと、紙に、けっこう汁がとびちっていることを確認する。気づかないうちに、けっこう汁は飛び散っている。


最後の授業、体調が絶不調のなか、広島つけめんの店に連れて行ってもらった頃から、体調がもちなおし、あとは授業で大声をはりあげていったら、なんだか、ハイになってきて、元気がでてきた。べつに話している内容に興奮しているわけではないのに、元気になっていた。まあ声を出していると、ハイになるというのは、一番単純な高揚のしかたなので恥ずかしいぞ。


2授業


とはいっても特記すべきことはない。授業は予定通りすすみ、面倒な脱構築のところも、なんとか説明できた。実際に授業の終わる頃には気分もハイになったので、体調も復活した。とはいえ教師がハイになっていると、学生のほうは白けてしまうことも多いので、あくまでも自己評価、全体の総体的評価ではないが。


私のプリントには図版が多い。概念の説明する図版は、まあ、多少汚くても、わかればいいのだが、それ以外に批評家の写真などを掲載することが多い。写真はネットからもってくるのだが、私のプリントはすべて(図版もふくめ)電子化しているので、履修者のうち希望者には、データを送っている。今回はコピー機の調子が悪くて、最後まで基本的に図版は、見にくかった。図版に細い白い横線が出てしまうのである。


本務校では、文字だけのプリントは印刷機リソグラフ印刷機)で、図版の入っているものはコピー機の「文字・写真」モードでプリントしている。あ、思い出した。昨年、暮に集中講義をしたときに配ったプリントは、べつに問題なかったように思う。プリント機は、その時は調子が良かったのである。


3


日曜日の夜、買い出しにでる。夜といっても、午後6時なので、まだ明るい。買い出しは1時間くらいで終わったが、夜の7時になっても、まあ明るい。日曜日なので人はいないが、広島大学のキャンパス、まさに静寂のなかで明るい陽光のなか落ち着いたたたずまいをみせる。空気に透明感があり、この前、冬に集中講義に来た時は、感じがまったく違う。あのときは、暗いキャンパスを、なにかいらいらしながら歩いてたように思うのだが。やはり季節によって、空気がかわることがあるのだと実感した。西条の駅前も、今回来た時は、すがすがしいあかるい地方都市にみえたくらいだから。


結局、買い出しするとついつい買いすぎる。翌日の朝食の分まで買うので、かなりの量になった。You Me Town:最初は「ユー・ミー・タウン」と呼んでいたが、「ユメタウン」と読むのだとわかった。商品は豊富だが、酒類が異様に高い。サントリモルツが、私の近所のスーパーで買う、スーパーモルツよりも高いのは、高すぎるぞ。


ちなみにyou me townの入り口で、同じく買物に来ていて帰るところの、院生のTさんにばったり出会った。軽く挨拶してすれ違っただけだが、彼女は、昨年の暮の集中講義のときにはTAをしてくれた院生(博士課程)である。有能で感じのよい女性で、昨年の集中講義のときも、どたばたして、私のほうがいろいろ迷惑をかけることになったが、それでもいつにきちんと仕事をこなしてくれて、私がストレスなく授業ができたのも、彼女のおかげだった。


今回のTAは彼女ではなくて、Mさんだったが、Mさんは修士の院生だが、きわめて優秀な人物で、やはり大学というか、世話をしてくれた先生も、人の見る目があるというか、有能な院生をTAに選んでくる。もし私が院生だったら、TさんやMさんのしているようなTAの仕事は、とてもできないので、ほんとうに感謝している。


なお先生から、今回はTAをMにお願いしたというメールをもらった時、そのMという人物が男性か女性かわからなかったので、男性か女性かと聞いたのだが、すべての学科がそうだということではないようだが、英文の大学院にはいまは女子学生しかいないようだ。あるいは先生の指導性には女性しかいないのかもしれない。


またユメタウンでばったり出会った前回のTAのTさんも、今回、聴講というかたちで授業に出てくれて、再会することになった。前回はTAだったので、彼女もてんぱっているところがあったのだが、今回は、TAではなく、人手が足りないときにちょっと助けるという役割だったので、教員とTAという立場ではなく、短期間だったが、なつかしい昔馴染みと友達のように話ができたのはよかった。


今回のTAのMさんとも、次回は、友達のように話ができるのかもしれないが、残念ながら、次回はもうないのが残念だ。大学側のカリキュラムと担当教員と予算の関係から、批評関係の講義は当分ないとのことなので。


さて、帰って、ビールを飲んでいたさら、基本的に、睡眠不足だったので、あっというまに意識をなくして、2時くらいに目が覚める。ふたたびDVDをみて、気づくと、午前5時。またも睡眠不足じゃ。