Day 5

1授業
本日、教室変更とのことで、またもビビったが、それはないとのことで、安心した。本日最後の授業というか項目で、ポストコロニアル批評。ポストコロニアルのことをPoCoと略することがアメリカなどであって、これはPCとするとパソコンとかポリティカル・コレクトネスとまぎわらしく、ポストモダンをPoMoと略することから、その延長線上でポストコロニアルをPoCoというと説明。ほんとだよ。あと日本でいう「ポスコロ」というのは、ちょっと差別的でなので、よくないとも指摘。


あとこれは前回配ったプリントにも、今回配ったプリントにも、ヘンリー・ルイス・ゲイツの名前がある。すでに有名になったが、アメリカで自宅裏にいたところ、身分証明書提示を拒んだかの容疑で不審者とまちがわれ逮捕されたハーヴァード大学教授。この不当な逮捕をオバマ大統領がstupidな処置と語ったことで、逆に非難の声がわきおこったが、警察の発表はあてにならないし、これは昔からあるエリート黒人男性への警察官の嫌がらせそのものであり、れっきとした伝統があるといえばいるのだが、実に愚劣な白人警官の処置である。しかもこのクズ警官、ゲイツ教授のおかげで全世界にそのみるからに偉そうな態度と愚劣さを示すことになって、まあ、一生の思い出でしょう。そのためこれからもエリート黒人いじめのたびに、テレビの取材を受けて、得意満面のばか面をさらすがいいのだ。


ということでゲイツ教授は、世界的に有名な人です。日本の集中講義のプリントにもちゃんと名前がでるくらいですから。


なおポストコロニアル関連の授業のあとは、ジョナサン・デミ監督の『羊たちの沈黙』の映像をみせて、ポストコロニアルジェンダークィアの話をする。そろそろネタを変えたほうがいいと思うのだが、いまのところ、これにかわるよい材料がないので、当分、このままにする。


授業は、午前と午後にわたり、最後に質疑応答をする。まあ大きな教室なので、手もあがらないし、とくに質問もないようだ。これで私も早く帰れそうだと思っていたら、TAのMさんが質問をしてくれた。苦し紛れの質問だったかもしれないので、べつに責めるつもりもないが、授業で触れなかったポストモダンの質問をされても、こちらが困ってしまう。とはいえ悪気はなかっただろうから、べつに責める釣りはまったくない。


とはいえ質問は、授業を終えたあと、個人的にきた質問が多かった。そしていよいよ長い5日間の集中講義を終えた。


2


あとは放置してもらって、ひとりで、空港まで行けばいいのだが、英文科のY先生が車で送ってくれるという。これは正直言ってありがたかった。シートベルトをつけるとき、体をよじったら、筋が違い、激痛が走ったが、なにくわぬ顔をして助手席にすわりつづけた。やはり体は疲れているのかもしれない。前日の風呂でのこむらがえりに近い筋肉痛。今回の筋違い。体は、そうとういたんでいるようだ。


飛行機はすこし遅れて離陸、羽田には予定よりも10分くらい遅れてついた。荷物を預けているので回収まで待って、モノレールで帰途へ。


モノレールの窓から、塩留の劇場でする公演のポスターが。『フロスト×ニクソン』。北大路欣也仲村トオル。なるほど。そういえばDVDも、そろそろ出る頃なので、予約しておかねばならいとおもう。


さて浜松町から有楽町へ。そこで乗り換える。現在、JR有楽町駅と地下鉄有楽町駅との通常の階段付近が工事中だったことを、前回、Tokiaビルのしゃぶしゃぶ料理屋の帰りにわかったので、ビッグカメラの方向から階段を降りる。有楽町駅から和光市駅まで40分。広島駅から西条駅までJR の各駅で40分くらいかかるのだが、有楽町から40分というのは、そんなに遠く感じないのだが、広島から西条は遠く感ずる。どうしてなのか。不思議に思いつつ、和光市駅でタクシーに乗って帰宅した。