面接な日々の終わり

ようやく面接な日々が終った。面接そのものは、体力を要するものでもないし、知力もそれほど要しないが、その準備のためには膨大な時間を費やすことになり、実際、そのためだけに時間をとられて、本も読めなければ映画も演劇もみることができなくなった。この2月は中旬までたいへんだった。


サバティカルで休暇中の同僚がいたが、その同僚とは1月や2月に大学でしょっちゅう顔をあわせていた。そのためその同僚がサバティカルであることを忘れてしまい、教授会の席にいないと、あれ、勝手に休んでいるとつい思ってしまった。サバティカルなので教授会出席の義務はない。


つまり休暇中なのに、こうした面接のための準備で、休暇でないかのごとく、大学に出てこなくてはいけないということだ。2月に私はよく病気になる。一度は発作を起こして入院した。それほど2月は忙しくて一年のしわよせがくる。2月は残酷な月である。