イカ墨汁


研究会のあと、いつものように宴会に。今回は、前に行った沖縄料理店で。そこでハイライトになるのがイカ墨ヤキソバのはずだった。またメニューを見ると、「イカ墨汁」とある。これって二通りに読めるという研究会メンバーがいて、つまり「イカ墨の汁」か、もしくは「イカの墨汁(ぼくじゅう)」なのか、と。まあ、こんなことで他愛もなく盛り上がっているうちはいいが、店員に聞くな。「イカの墨汁」なんてあるわけがない。「イカ墨を使った汁です」との答えが店員から返ってくる。当然でしょう。それ以外に考えられないのだから。


イカ墨ヤキソバは、あいかわらず濃厚な香りと味を誇るもので、たべる先から、口といわず唇までが黒くなる。しかし、それが出てきたときは、けっこう深刻な話をしていて、わ〜い、お歯黒だぞ、といってはしゃいでいる雰囲気ではなく、私もなるべく口をあけずに咀嚼することで、黒い口のなかと真っ黒な歯をみせないことにした。ちょっとイカスミのタイミングを間違えた。


しかも、もうひとつ盛り上がらなかったのは、隣のテーブルでも偶然、イカ墨ヤキソバを注文していて、若い男が、若い女性ふたりに対して、ほら、口のなか真っ黒といってにやつき(チェシャー猫か、おまえは!)、それをみていた女性ふたりも、きゃっきゃっと浮けまくっている。それをみていると、こちらがイカ墨ヤキソバを注文したのは早いとはいえ、先に盛り上がられて、逆にひいてしまったのも事実。


ただしイカ墨ヤキソバのクライマックスは、実は、その日のうちには訪れず、翌朝おとずれる。********************************************(すみません。死んだ親父の遺言で、シモネタとスカトロネタだけはしてはいけいないというので自主規制しました)。