No More 映画泥棒

すこし前から気づいていたのだけれど、映画館で上演前に流れる映画盗撮防止キャンペーンの映像「No More映画泥棒」の新作(今回は、さらにStop 違法ダウンロードも付く)に出ている女性、あれってティアラですよね。というか、ネットで調べたのでまちがいなのだけれどもティアラです(たぶんナレーションも)。


どこかでみたような女性だと映画を見る前は、猛烈に気になっていたのだが、映画が始まると忘れてしまい、また次に映画を見るときには、あ、この女性だが、どこかで見たようなと猛烈に気になりはじめて、忘れてしまう。


映像と音楽の新たなかたちを創造するというcinemusica(シネムジカ*1)第3弾『White Mexico』(2007)に出演していて、娘を殺されて復讐を果たし大金を奪って逃亡する中年のオヤジ大江千里と、ロシアから日本にやってきた混血の娘との逃避行を描くこの映画のなかで、ティアラは、こんな綺麗な女優あるいはモデルがいるのかと驚かされるくらいに光っていた。この映画、大江千里は、若くはないがかといって中年くさくもない年齢不詳さに違和感があり、またAkeboshiの英語の歌はひどくて、物語もいくらファンタジーとはいえ荒唐無稽すぎる(最後に曲芸飛行用の複葉機で、日本海を渡ってロシアには行けるはずがないない――航続距離の関係で)、またもう少しシナリオを練ったほうがいいと思ったが*2大江千里の挿入歌はすばらしく、また映像も凝っているのだが、なによりもまずティアラの存在感で最後まで見せる。


残念ながら、このときのティアラと、『No More 映画泥棒』のティアラは、ずいぶんちがっていて、こちらはややコミカルな雰囲気になっていて、それでしばらく誰だか思い出せなかったのだが。

*1:ちなみに第二弾『東京の嘘』には島田雅彦が映画初出演したのは記憶に新しい。

*2:あの長距離バス乗り場、あれはなんだ。第三世界のバス乗り場じゃないんだし。