オセローの復習4

エピローグ 2010年篇


てんかんに対する差別的な表象は、なくなったと思われると、そう2009年には思ったのですが、最近、映画をみていると、てんかんの表象、それも差別的表象は、すこしかたちを変えて生き延びているのではないかと思えてきた。


映画『ハングオーヴァー』と『レポマン』に共通しているものはなにか? テイザー銃である*1。あの電撃で体を痙攣させてのたうちまある様子、ならびにそれで笑いをとる場面がある。『ハングオーヴァー』では警察が小学生向けの教育・余興としてみせるものだし、『レポマン』にいたっては、テイザーでのたうちまある様を、「マンボ」と評しているのだから。


こうした、てんかん表象の存続については、監視を怠ってはいけないだろう。

*1:ティーザー」という表記もみかけるが、Tazer Gunなので「テーザー」か「テイザー」でしょう。「イ」を小文字の「ィ」とまちがえて「ティザー」「ティーザー」となったのかもしれない。エンターテイメントを「エンターチメント」と間違える類だろうか。