学術書翻訳者育成ワークショップ報告

 これはこちらから頼んだわけでもないのに、またこちらの文章を読んだわけでもないある人物から、「学術書翻訳者育成ワークショップ」に出席したときの報告が送られてきた。正式な報告をしようというメールではまったくなく、雑談的なメールの一部にすぎないため、意図的な歪曲もあると思うし、本人も内容に責任を負うつもりなどないであろうから、まあ、雰囲気だけを知ることになると思うのだが、そこから察する限り、くだらないワークショップ。私の憤りを理解していただければいいのだが。

8月11日に日本英文学会関東支部の翻訳者育成ワークショップ(講師は富山先生)に行きました。といっても課題翻訳文を提出したりせず、聴講だけです。デリダ『声と現象』(ちくま学芸文庫)やウォリン『アメリ憲法の呪縛』(みすず書房)の訳者は肩書きは立派だけど、翻訳は劣悪であるという主旨を述べられたあと、同級生に頭がいいのがいると励みになる(高山先生のこと。劣等感を感じぱなしであったと)とか、高橋和久先生は歴史知識と理論にも詳しく、精読も教えてくれるので、すばらしい研究者だというお話でした。

 この文面でみる限り、まあ相変わらずの批判と俺様話なのでしょう。富山支部長就任には、反対意見はなかったとしても疑義が出されたと聞くが、そこを豪腕でねじ伏せて押し通した高橋和久会長には、富山支部長は、足を向けて眠れないはず。このふたりの隠微な癒着こそ暴かれるべきであろう。