King’s Men 5

拝復
この映画『王の男』はアメリカ版のほうが日本版よりもすこし長いということです。
韓国版もたぶんアメリカ版と同じでしょう。
となると日本版だけすこしカットしてあるということです。
どんな意味があるのか不明。


ネタバレ Spoiler


で、最後の指輪泥棒の件ですが、
たしかに私の不注意で、盗んだのはコンギルだったということに
台詞がありながら気付きませんでした。
もちろん、それはあなたの注意力と洞察力の勝利なのですが、
あえて自分を擁護すると、
指輪泥棒の話をチャンセンが始めるとき
当然、誰もが筋と関係のある重要なものとして
耳をそばだてるはずです。
その話を私は
指輪がなくなった責任を使用人全員が負わされ
寒空に立たされ、みんな凍え死にしそうになった、
そこでチャンセンが男気を発揮して、自分が盗んだと
嘘の証言をして、みんなを救ったのだと
勝手に考えたのです。


つづく王との場面で指人形芝居で、コンギルが
「指輪を盗んだのは私」という台詞があるのですが、
それは先のチャンセンの台詞を引用反復しているのだと
勝手に勘違いしていました。


なおチャンセンに扮するカム・ウソンの口元に傷跡があるのは、韓国の観客だったら、
これはなんだということになるのですが、
日本の観客は、こういうものだとしか思われず、
そこに
突然口を殴られる話が出てきて、びっくりするのではないかと
思います。私が典型ではなかったかと。
とはいえ、たとえそうでも洞察と推察の力のなさは否めず
お恥ずかしい限りです。