2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

バナナ

テレビのニュースで、埼玉県朝霞市で、バナナの木を植えていたら、今年は、りっぱなバナナが実ったことを報じていた。連日の猛暑ニュースのひとつ。 まあ、いまや日本中どこでも、同じ猛暑なので、べつに埼玉県に限ったことではないだろうが、それにしても朝…

After many a summer 1 英文科文化

After Many a Summerという本のタイトルをみて、読んでいないのだけれど、オルダス・ハクスレーの小説かと、読んでいないのに、また小説の専門家でもないのに、わかってしまう私は何なのかと、自分がわからなくなる。 日本のアマゾンはこの作品を洋書では扱…

夏休みの宿題

本日、上野の芸大の美術学部にある美術館にシャガール展を見に行った。猛暑のため午前中、見ただけで、浅草のサンバカーニヴァルを見に行く元気もなく、そのまま帰宅。 芸大のなかにある美術館だからといって、なにか特別なものはなく、むしろ、ふつうの美術…

13階段

以前、『13階段』(高野和明著)という小説を読んで(映画化もされたが映画はみてない)、日本における死刑執行において、13階段はないことを知った。これから死ぬ人間を13階段上らせるのは至難のわざである。実際には床が開いて、体が下に落ちる。首が絞ま…

長寿国

長生きの秘訣を知るために、中国三千年の知恵を借りるというようなコマーシャルがあったけれども、たしかに中国のほうが国としては古く、長く存続しているのが、日本人の平均寿命は、世界一で、おそらく中国人よりも日本人のほうが長生きである。だったら、…

恐し橋

25日の『ナニコレ珍百景』は「おそろしい橋」といって、宮崎県にある「恐し橋」(おそろしばし と読むらしい)を紹介し、なぜ恐ろしいのかを説明していた。コンクリートでできた車も通れる橋に、「恐し橋」と名がついている。近くにはさらに「恐し橋2号」と…

少女時代『キャタピラー』3

映画『キャタピラー』の違和感は最後になって訪れる。農作業をしているシゲ子(寺島しのぶ)が敗戦を知り、篠原勝之が「バンザーイ、バンザーイ」と声を上げてやってくると、彼にむかって笑顔をみせる。芋虫になった夫は、家の近くのどぶ池で自殺する。ここ…

戦時下の思い出Q goes to war『キャタピラー』2

大正15年と昭和元年は同じ年である。昭和元年は数日しかなかったが、大正15年生まれの母は、昭和元年生まれとしたほうが年齢が計算しやすかった。年号からひとつ引けば満年齢になる。母からは戦時中の思い出をよく聞かされた。成人になる直前に終戦を迎えた…

"Dulce et decorum est pro patria mori" Q goes to war『キャタピラー』1

0 タイトルはローマの詩人ホラティウスの有名な一句で、意味は、英語ではIt is sweet and proper to die for one's country.などと訳されることが多く、「お国のために死ぬことは、甘美で適切なこと」という意味*1。 この一句は、また映画『ジョニーは戦場…

86bis

本日、午後10時にほぼきっかきりに86電話があった。10時きっかりというのが、驚きで、だったら、このブログが読まれていたことになる。そこで、私の、しかも私の携帯番号を知っている数少ない知り合いが、このブログを読んで中国から電話をかけてきたのか…

伝道師へ捧げる薔薇

『シスタースマイル ドミニクの歌』の予告編を映画館でみたとき、たしかに『ドミニクの歌』は誰もが聞いて知っている曲であり、それにまつわる個人的な思い出をもつ人たちも多い。そのためいっしょに映館でその予告編をみた集団(私もその一人)で、その映画…

86

最近、86ではじまる電話が携帯の着信に入っていて、困っている。最初はなんだと驚き、こういう電話番号があるのかと、私の携帯(めったに使わないが)の着信履歴を調べたがない。どうやら知らぬ人のようだが、それにしてもこの番号はなんだろうと、ネット…

Jennifer’s Body 2

もちろん、この映画の唯一の欠点は、ふたりの女優が、どうみても高校生にはみえなくて、高校生のコスプレをしている20台前半の女性にしかみえないことだ(そのまんま。ふたりとも24歳くらい。撮影時はいくつだったのかわからないにしても)。ミーガン・フォッ…

Jennifer’s Body 1

本日は大学ですべき仕事があったのだが、猛暑の中、地下鉄に乗り込んだら、必要な書類を忘れたことに気づいた。引き返すのも面倒で、また本日どうしてもしなくてはいけないことでもなく、まあ、大学に行けば、やることは山のようにあるのだから、とりあえず…

Yui’s Body

新垣結衣の映画の上映にあわせてか、関東圏では、午後の時間帯に『パパとムスメの七日間』というドラマを再放送している。16日が第1回だった。最初に放送されたとき、とくに注意してはみてなかったのだが、また今回も、ぼんやりみているだけだったが、要する…

支配からの解放/解放からの支配2

誤解のないようにいえば、現在、日本英文学会ですすめられている改革は、体制を民主的なものにするという内的な圧力から生じたものではなく、法律の改正によって、やむなくしていことである。その実際の矛盾と問題点は、今は問わない。 問題は、Tモンキーズ…

支配からの解放/解放からの支配1

たとえば、なんらかの集団が、特定の人間、あるいは、特定のひとにぎりの人間なり集団によって支配されていたら、まあ牛耳られていたとしよう。当然、そのゆがんだ支配・被支配関係から脱却し、集団を解放しようと立ち上がる個人なり集団がいてもおかしくな…

MAX敬語

13日金曜日の午後7時台で、フジテレビ(関東圏)で放送されているバラエティ番組『ゲーム&クイズバラエティ ペケポン』に13日から新しいコーナーが加わった。<マックス敬語>である。Wikipediaの簡潔かつ的確な説明を引用すると MAX敬語 2010年8月13日から…

Rien de rien (『インセプション』)

クリストファー・ノーランChristopher Nolan(1970-)の、いまのところ最高傑作といっていい、この映画『インセプション』Inception(2010)は、必見の価値がある、その驚異的な映像の迷宮において、テレビ・シリーズの『スパイ大作戦』Mission Impossibleのチー…

悪魔の発明

最近、本人の臓器提供意志がなくても、家族の意志で臓器提供ができるよう法律が改正され、その最初の臓器摘出が、おこなわれて話題になっている。 ちなみに臓器提供システムを、私は「悪魔の発明」と呼んでいる*1。臓器提供システムを考案し、臓器移植システ…

銀河鉄道の夜(ハマコー2)

背任容疑で逮捕された浜田幸一元衆議院議員については、過去の経歴を彩る派手なパフォーマンスを紹介するニュース映像で流れているが、そのなかで、当時の共産党名誉議長であった宮本顕治を人殺しであると語って騒然となっている議場を映す映像があって、そ…

セクハラ

TBS午前11時から放送の『ひるおび』を、ぼんやりみていたら、上司が部下の女性に対して「ちゃんづけ」をするメールを送り続けて、セクハラで訴えられたという事件を、スポーツ新聞の記事から取り出して紹介していた。 そのときコメンテイター席(というべ…

書評2

先週、読売新聞の書評欄(8月1日)で取り上げられた私の翻訳(共訳)『宗教とは何か』>イーグルトン著)が、朝日新聞の書評欄(8月8日)でも取り上げられた。 私は、自分の知名度はどのくらいなのか知らないが、知人は驚くほど少なく、友人にいたっては皆無…

灼熱地獄

いまから約1週間後、私が住んでいる埼玉県南部(東京都に接している)でも、昼間は、家のなかで引きこもっていた、ほとんどエアコンのお世話になっていて、外の様子がわからなかったのだが、夜、所要があって外出したら、外気のあまりの高温と湿気に驚くこと…

リアルの復讐

高齢者不在問題は、最近にない、快挙であって、快哉を叫びたい。 まず国際的に大きな恥をさらすことになった。日本は高齢者天国、あるいは長寿国であるということが統計的にわかっているが、その高齢者が、数字のうえでしか、住民票あるいはコンピュータのな…

Memento Mori 2

ちなみにMemento Moriというタイトルの用法については、あえて、拡大解釈して使っているのであって、用法を知らないわけではないことはおことわりしておく。 なにしろ、私が、今は亡き東京教育大学の英文科に入学して、1年次に授業で読まされた、はじめての…

Memento Mori 1

このブログは、母親の命日にはじめている。もっとも母が生きていて、このブログをみたら、絶対にやめるようにと叱られることはわかっているのだが、しかし、言っておかなければならないことは絶対に言うというのは私の主義で、これからTモンキーズどもと徹底…

Die or Die Hard:ロースマリーの香り

『お試しかっ2時間スペシャル!―道の駅で1位を当てなきゃ進めまテン〜千葉県南房編』(関東ではテレビ朝日夜7時より)をぼんやり見ていたら、ローズマリー公園がでてきて、そこでのレストランの人気トップが「ローズマリーヒップソフト」で、それは美味し…

書評

最近といっても5月だが、出版した翻訳(共訳)が『読売新聞』書評欄(8月1日付け)で書評された。最近の新聞の書評欄あるいは書評紙などもそうだが、推薦されるべき本しか書評しないので、以前のように手厳しい書評はなくなった。今の世の中、電子書籍の時代…