2010-01-01から1年間の記事一覧

改ざん2

27日に付けの朝日新聞夕刊の記事で、改ざんの手口が、はじめてわかった。フロッピーディスクの作成・変更の日付など、簡単に変えられるわけがないと思っていたら、それができるソフトがあるらしい。「タイムスタンプ変更機能」ソフトというらしく、ネット上で…

改ざん

大阪地検特捜部検事・前田恒彦を証拠隠滅罪で逮捕したのだが、押収したフロッピーディスクの更新日時と04年6月1日から6月8日に改ざんしたのだという。新聞報道では、前田検事は「誤って」とか「遊んでいてつい」というような言い訳をしているのだが、不思議…

尖閣諸島

1 こうした領土問題が起こると、いつも思うのだが、またこのブログでも何度も書いているのだが、私の研究室は、英文の尖閣諸島みたいなものである。なにしろ私の研究室は英文の事務室や先生方の研究室のあるフロアにはなくて、一階下の独文のフロアに位置し…

ミレニアム2

2012年にはいまの東横線と副都心線とがつながって、私の住んでいる埼玉県和光市から、横浜の元町・中華街まで地下鉄の直通便が走ることになる。こう話すと、私の妹は、なぜ和光市の住民だけに、そんな恩恵をもらたすのか、理解できないという。 和光市の住民…

遺体

先週の講演会で、語ろうとして、語れなかったことがある。とはいえ絶対に語らなくてもいいことだったのだが。映画のなかで、たとえば『ファイト・クラブ』なんかが典型的なのだが、主人公(エドワード・ノートン)が尊敬していたストリート・ファイター(ブラ…

シャングリラ 灼熱地獄2

8月に灼熱地獄の話をした。昔、竹内均教授がテレビで、このままエネルギーを使い続けると灼熱地獄になると話したことを思い出したのだが、その予言は当たっていた。しかし、そのとき私は、エネルギー消費の結果、地球温暖化が生まれ、それが灼熱地獄をもたら…

パブリック・エネミー

鈴木宗男議員の最高裁への上告が棄却され、刑が確定し、失職して収監されることになった。辻本清美議員から国会で「疑惑の総合商社」といわれた頃は、まさにパブリック・エネミーN0.1で、きわめてあくの強い政治家だった。しかし起訴、拘留され、自民党を離れ…

ローマ人の物語

9月5日の講演には、映画の一部を見ながら話すということだったので、いくつかDVDを持参した。そしてその中の一枚にディスクが2枚入っていることを、当日、DVDをスクリーンに映してもらう係りの先生から指摘していただいた。実はそのDVDは、見当たらなくなっ…

ドリアン・グレイの肖像

7日火曜日の夜9時ちょっと前からはじまるテレビ東京の『開運なんでも鑑定団』に森鴎外の自筆原稿が出され、数枚の原稿に90万円という高値がついていた。 それはそれでいいのだが、問題は、森鴎外についての紹介。たまたま出品されたのが医学関係の雑誌にのっ…

25時

25時すぎににホテルに帰った私は、講演の準備のために、前日、ほとんど寝ていないこともあり(そんなに大変だったのかといわれると困る。いつも土壇場にならないと、できない性格なので)、そのまま寝入った。 気づくと頭が猛烈に痛い。頭がごろごろする。ど…

講演からひつまぶし

昔は、新幹線で名古屋駅のホームに降り立つと、むせかえるような暑さで、呼吸困難になりそうだったのだが、5日日曜日の午後2時前(一日の最高気温の時)に名古屋駅のホームに降り立ったときには、まったく平気というか、東京駅の暑さと、名古屋駅の暑さがま…

書評書コーナー

本日、会議でいっしょになった方の話しによると、新聞などの書評でとりあげられた本をならべておくコーナーを最初に作ったのは、神田神保町の書店街にある東京堂書店であるとのことで、その話を興味深くうかがった。 神保町の書店の場合、書評情報を店内に提…

バナナ

テレビのニュースで、埼玉県朝霞市で、バナナの木を植えていたら、今年は、りっぱなバナナが実ったことを報じていた。連日の猛暑ニュースのひとつ。 まあ、いまや日本中どこでも、同じ猛暑なので、べつに埼玉県に限ったことではないだろうが、それにしても朝…

After many a summer 1 英文科文化

After Many a Summerという本のタイトルをみて、読んでいないのだけれど、オルダス・ハクスレーの小説かと、読んでいないのに、また小説の専門家でもないのに、わかってしまう私は何なのかと、自分がわからなくなる。 日本のアマゾンはこの作品を洋書では扱…

夏休みの宿題

本日、上野の芸大の美術学部にある美術館にシャガール展を見に行った。猛暑のため午前中、見ただけで、浅草のサンバカーニヴァルを見に行く元気もなく、そのまま帰宅。 芸大のなかにある美術館だからといって、なにか特別なものはなく、むしろ、ふつうの美術…

13階段

以前、『13階段』(高野和明著)という小説を読んで(映画化もされたが映画はみてない)、日本における死刑執行において、13階段はないことを知った。これから死ぬ人間を13階段上らせるのは至難のわざである。実際には床が開いて、体が下に落ちる。首が絞ま…

長寿国

長生きの秘訣を知るために、中国三千年の知恵を借りるというようなコマーシャルがあったけれども、たしかに中国のほうが国としては古く、長く存続しているのが、日本人の平均寿命は、世界一で、おそらく中国人よりも日本人のほうが長生きである。だったら、…

恐し橋

25日の『ナニコレ珍百景』は「おそろしい橋」といって、宮崎県にある「恐し橋」(おそろしばし と読むらしい)を紹介し、なぜ恐ろしいのかを説明していた。コンクリートでできた車も通れる橋に、「恐し橋」と名がついている。近くにはさらに「恐し橋2号」と…

少女時代『キャタピラー』3

映画『キャタピラー』の違和感は最後になって訪れる。農作業をしているシゲ子(寺島しのぶ)が敗戦を知り、篠原勝之が「バンザーイ、バンザーイ」と声を上げてやってくると、彼にむかって笑顔をみせる。芋虫になった夫は、家の近くのどぶ池で自殺する。ここ…

戦時下の思い出Q goes to war『キャタピラー』2

大正15年と昭和元年は同じ年である。昭和元年は数日しかなかったが、大正15年生まれの母は、昭和元年生まれとしたほうが年齢が計算しやすかった。年号からひとつ引けば満年齢になる。母からは戦時中の思い出をよく聞かされた。成人になる直前に終戦を迎えた…

"Dulce et decorum est pro patria mori" Q goes to war『キャタピラー』1

0 タイトルはローマの詩人ホラティウスの有名な一句で、意味は、英語ではIt is sweet and proper to die for one's country.などと訳されることが多く、「お国のために死ぬことは、甘美で適切なこと」という意味*1。 この一句は、また映画『ジョニーは戦場…

86bis

本日、午後10時にほぼきっかきりに86電話があった。10時きっかりというのが、驚きで、だったら、このブログが読まれていたことになる。そこで、私の、しかも私の携帯番号を知っている数少ない知り合いが、このブログを読んで中国から電話をかけてきたのか…

伝道師へ捧げる薔薇

『シスタースマイル ドミニクの歌』の予告編を映画館でみたとき、たしかに『ドミニクの歌』は誰もが聞いて知っている曲であり、それにまつわる個人的な思い出をもつ人たちも多い。そのためいっしょに映館でその予告編をみた集団(私もその一人)で、その映画…

86

最近、86ではじまる電話が携帯の着信に入っていて、困っている。最初はなんだと驚き、こういう電話番号があるのかと、私の携帯(めったに使わないが)の着信履歴を調べたがない。どうやら知らぬ人のようだが、それにしてもこの番号はなんだろうと、ネット…

Jennifer’s Body 2

もちろん、この映画の唯一の欠点は、ふたりの女優が、どうみても高校生にはみえなくて、高校生のコスプレをしている20台前半の女性にしかみえないことだ(そのまんま。ふたりとも24歳くらい。撮影時はいくつだったのかわからないにしても)。ミーガン・フォッ…

Jennifer’s Body 1

本日は大学ですべき仕事があったのだが、猛暑の中、地下鉄に乗り込んだら、必要な書類を忘れたことに気づいた。引き返すのも面倒で、また本日どうしてもしなくてはいけないことでもなく、まあ、大学に行けば、やることは山のようにあるのだから、とりあえず…

Yui’s Body

新垣結衣の映画の上映にあわせてか、関東圏では、午後の時間帯に『パパとムスメの七日間』というドラマを再放送している。16日が第1回だった。最初に放送されたとき、とくに注意してはみてなかったのだが、また今回も、ぼんやりみているだけだったが、要する…

支配からの解放/解放からの支配2

誤解のないようにいえば、現在、日本英文学会ですすめられている改革は、体制を民主的なものにするという内的な圧力から生じたものではなく、法律の改正によって、やむなくしていことである。その実際の矛盾と問題点は、今は問わない。 問題は、Tモンキーズ…

支配からの解放/解放からの支配1

たとえば、なんらかの集団が、特定の人間、あるいは、特定のひとにぎりの人間なり集団によって支配されていたら、まあ牛耳られていたとしよう。当然、そのゆがんだ支配・被支配関係から脱却し、集団を解放しようと立ち上がる個人なり集団がいてもおかしくな…

MAX敬語

13日金曜日の午後7時台で、フジテレビ(関東圏)で放送されているバラエティ番組『ゲーム&クイズバラエティ ペケポン』に13日から新しいコーナーが加わった。<マックス敬語>である。Wikipediaの簡潔かつ的確な説明を引用すると MAX敬語 2010年8月13日から…