MAX敬語

13日金曜日の午後7時台で、フジテレビ(関東圏)で放送されているバラエティ番組『ゲーム&クイズバラエティ ペケポン』に13日から新しいコーナーが加わった。<マックス敬語>である。Wikipediaの簡潔かつ的確な説明を引用すると MAX敬語 2010年8月13日から…

Rien de rien (『インセプション』)

クリストファー・ノーランChristopher Nolan(1970-)の、いまのところ最高傑作といっていい、この映画『インセプション』Inception(2010)は、必見の価値がある、その驚異的な映像の迷宮において、テレビ・シリーズの『スパイ大作戦』Mission Impossibleのチー…

悪魔の発明

最近、本人の臓器提供意志がなくても、家族の意志で臓器提供ができるよう法律が改正され、その最初の臓器摘出が、おこなわれて話題になっている。 ちなみに臓器提供システムを、私は「悪魔の発明」と呼んでいる*1。臓器提供システムを考案し、臓器移植システ…

銀河鉄道の夜(ハマコー2)

背任容疑で逮捕された浜田幸一元衆議院議員については、過去の経歴を彩る派手なパフォーマンスを紹介するニュース映像で流れているが、そのなかで、当時の共産党名誉議長であった宮本顕治を人殺しであると語って騒然となっている議場を映す映像があって、そ…

セクハラ

TBS午前11時から放送の『ひるおび』を、ぼんやりみていたら、上司が部下の女性に対して「ちゃんづけ」をするメールを送り続けて、セクハラで訴えられたという事件を、スポーツ新聞の記事から取り出して紹介していた。 そのときコメンテイター席(というべ…

書評2

先週、読売新聞の書評欄(8月1日)で取り上げられた私の翻訳(共訳)『宗教とは何か』>イーグルトン著)が、朝日新聞の書評欄(8月8日)でも取り上げられた。 私は、自分の知名度はどのくらいなのか知らないが、知人は驚くほど少なく、友人にいたっては皆無…

灼熱地獄

いまから約1週間後、私が住んでいる埼玉県南部(東京都に接している)でも、昼間は、家のなかで引きこもっていた、ほとんどエアコンのお世話になっていて、外の様子がわからなかったのだが、夜、所要があって外出したら、外気のあまりの高温と湿気に驚くこと…

リアルの復讐

高齢者不在問題は、最近にない、快挙であって、快哉を叫びたい。 まず国際的に大きな恥をさらすことになった。日本は高齢者天国、あるいは長寿国であるということが統計的にわかっているが、その高齢者が、数字のうえでしか、住民票あるいはコンピュータのな…

Memento Mori 2

ちなみにMemento Moriというタイトルの用法については、あえて、拡大解釈して使っているのであって、用法を知らないわけではないことはおことわりしておく。 なにしろ、私が、今は亡き東京教育大学の英文科に入学して、1年次に授業で読まされた、はじめての…

Memento Mori 1

このブログは、母親の命日にはじめている。もっとも母が生きていて、このブログをみたら、絶対にやめるようにと叱られることはわかっているのだが、しかし、言っておかなければならないことは絶対に言うというのは私の主義で、これからTモンキーズどもと徹底…

Die or Die Hard:ロースマリーの香り

『お試しかっ2時間スペシャル!―道の駅で1位を当てなきゃ進めまテン〜千葉県南房編』(関東ではテレビ朝日夜7時より)をぼんやり見ていたら、ローズマリー公園がでてきて、そこでのレストランの人気トップが「ローズマリーヒップソフト」で、それは美味し…

書評

最近といっても5月だが、出版した翻訳(共訳)が『読売新聞』書評欄(8月1日付け)で書評された。最近の新聞の書評欄あるいは書評紙などもそうだが、推薦されるべき本しか書評しないので、以前のように手厳しい書評はなくなった。今の世の中、電子書籍の時代…

前世

昨日の話。23日の補講のあとは、復学した学生と面接をして様子を聞いた。元気そうなので、安心。とくに問題はないのだが、その学生、小説を書くことにも興味があるということだったが、まあ小説家には興味がないので、とくに話を深めることもなかったのだが…

最後の授業

といっても、前期最後の授業ということ。実際には大学によっては、最後の授業あるいは期末試験が8月に入るところも多いので、まあ早く終わるほうかもしれない(期末試験は9月の下旬にある)。大学生はらくちんだ、遊んでいるという勘違いしている中高生がま…

オセローの復習4

エピローグ 2010年篇 てんかんに対する差別的な表象は、なくなったと思われると、そう2009年には思ったのですが、最近、映画をみていると、てんかんの表象、それも差別的表象は、すこしかたちを変えて生き延びているのではないかと思えてきた。 映画『ハング…

オセローの復習3

エピローグ 2009年篇 実は、私にとって、2009年はこれだけで終わりませんでした。この年、日本でも映画『私の中のあなた』My Sister’s Keeper(ニック・カサヴェデス監督2009)が公開されました。お涙頂戴の映画だろうと思って、半分、馬鹿にしていたのです…

オセローの復習2

オセローの復習 2 宝塚篇おそらくその女性はてんかんの発作を起こしていたと思われのですが。すぐに係員が駆けつけ、一瞬にして黒山の人だかりができたため、倒れている女性の姿は見えなくなったものの、かなり重症だったようで、宝塚劇場から駅へ向かうと…

『オセロー』の復習1

宝塚篇 昨年、関西に行く用件があり、そのとき、宝塚観劇に誘われました。しかもそのとき、チケットが一枚余ったと言われたので、誰かいっしょに行く人はいないかと聞かれたので、私は急遽、東京にいた大学院の指導生(宝塚ファン)に声をかけました。迷惑か…

時には母のない子のように

小林政弘監督『春との旅』を新宿のバルト9で。最初にいくつか気づいたことを。鳴子温泉の温泉街に「ラジウム卵」の看板が見えた。前日、『秘密のケンミンショー』をぼんやり見ていたら福島のほうでは温泉卵のことをラジウム卵と呼ぶといっていた。それを急…

臨場ひどい

先週、批評の復習と称した一文を毎日書いて、その後半で、テレビドラマ『臨場』に触れ、ねこそぎ拾うことが批評の使命であるかのように書いたのだが、そのドラマ、いわゆる職場で男に負けたくないキャリア・ウーマンを扱った物語があって、それをみて私は頭…

感無量

私がいまの大学で助手だった頃、指導教官(当時の名称)であった小津次郎先生が中心となった研究グループが文部省(当時の名称)の科学研究費で購入した本を配架してある研究室の一室を管理していたことがある。 管理といっても正確には、その部屋に重要書類…

オックスフォード・マーダーズ

映画『9』で、N0.9の声がイライジャ・ウッドであることがわかったのは、もちろん彼の出演映画を何本も見ているということもあるのだが、それ以上に、映画『オックスフォード殺人事件』で、彼が主演+ナレーションをしていたからで、その時の印象が強かったか…

No More 映画泥棒

すこし前から気づいていたのだけれど、映画館で上演前に流れる映画盗撮防止キャンペーンの映像「No More映画泥棒」の新作(今回は、さらにStop 違法ダウンロードも付く)に出ている女性、あれってティアラですよね。というか、ネットで調べたのでまちがいな…

麻袋の性は?

『9(Nine)』を見てから、今日で、1週間だが、映画『9』で気になることをひとつ。麻袋の皮膚をもつ9体の人形というか、生命体たちには、性あるいは性器がないことである。これは科学者の魂を転写したのが彼らだから、単性生殖によって生み出されたような…

批評の復習4

(短期集中連載)承前テレビドラマ『臨場』は、横山秀夫原作の警察ドラマで、主演、内野聖陽、共演、松下由樹、渡辺大(渡辺謙の息子で、すでに先週の回で配置換えになりレギュラーから消えたが)――検視官の目から事件を解決してゆくドラマです。 べつにドラ…

美しい友情のはじまり

『パリより愛をこめて』 ジェフリー・リース・マイヤーズは『ヴェルヴェット・ゴールドマイン』以来のファンで、その映画はずっと観続けている。前作『シェルター』(たいした映画ではなかったが、ジョナサン・リース・マイヤーズとジュリアン・ムーアのファンな…

グリーングラス・ゾーン

マット・デーモンが、ボーン物(第2作と、第3作)のスーパーヒーローぶりとはうってかわって、普通の兵隊である点が好感をもているというような評もあったが、いやいやけっこうスーパーヒーローぶり満載である。もちろん『パリよりも愛をこめて』におけるスー…

批評の復習3

(短期集中連載) 文学理論の復習松尾芭蕉の有名な俳句のひとつに 古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音 という有名な一句を材料に、これまで紹介してきた理論による典型的な解釈・分析法をみてきます。 なお、あまりに有名な句なので、それとはべつに、私の知…

批評の復習2

批評の復習2 (短期集中連載)文学理論の復習松尾芭蕉の有名な俳句のひとつに 古池や 蛙(かわず)飛び込む 水の音 という有名な一句を材料に、これまで紹介してきた理論による典型的な解釈・分析法をみてきます。 なお、あまりに有名な句なので、それとはべつ…

批評の復習1

(短期集中連載) 大学の授業での、内容そのものではなく、脱線の部分で話そうとして、話すチャンスがなかったものを、プリントで配ったりしている。ここにその一例を載せようと思う。おちゃらけた話だが、批評理論の確認にとしては有益であると考えている。…